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story.37

クロス、セフィ、フィルの3人は朝早くに出発し、宿場町に到着したところで、


「クロス……」


出発の準備を始めていたホックが3人の姿を見つけ、


「どこで、この娘を拾ってきたんだ?」


クロスの隣にいるセフィを指差して聞く。


「野盗のアジトに捕まってたんだよ」


クロスは面倒そうに答えると、


「ほう……」


ホックは何かを考えているのかニヤニヤと笑い、


「昨晩はお楽しみでしたね」


クロスとセフィに向かい言うと、


「そんな事はしてません!?」


セフィは顔を真っ赤にして反論し、


「……またかよ」


クロスはため息を吐き、


「ホック」


クロスはセフィから反論を受け苦笑いを浮かべているホックの名前を呼ぶ。


「何だ?」


「追いついたが、俺は一緒にいて良いのか?」


クロスは1度、パーティーから離れたため、ホックに確認をすると、


「問題ない。昨日の件は依頼主も納得してるしな」


ホックは問題ないとは答えるが、


「問題はこの娘だな」


セフィを見て何かを考えているような素振りをする。


「えーと?」


セフィはホックが考えている事がわからないようで首を傾げていると、


「町に戻るより宿場町の方が近いから連れてきたが、お前はここからどうするつもりだ?」


クロスは頭を押さえながらセフィに説明をする。


「あっ!? そう言う事ですか」


セフィはクロスの説明で始めて気づいたようで驚きの声をあげると、


「……この娘、大丈夫か?」


ホックはため息を吐きながらクロスに聞くが、


「俺に聞くな」


クロスは興味なさげに言い、


「クー」


「フィルちゃん!?」


フィルはセフィを気に入っているようで、セフィと離れるのが嫌なようでセフィに抱きつく。


「これは決まったのか?」


ホックはフィルの様子に苦笑いを浮かべて、クロスに聞くとクロスは諦めたようで首を縦に振ると、


「セフィ」


ホックはセフィの名前を呼び、


「は、はい!?」


セフィはホックに名前を呼ばれたのに驚いたようで、声を裏返して返事をすると、


「一先ず、冒険者を続けるつもりなら、このままついてこい。目的地に着いたら、自分で新しい仲間を探せ」


ホックはセフィの同行を許し、


「は、はい。お願いします」


セフィはホックの言葉に返事をすると、


「よろしくお願いします」


ホックのパーティーに頭をさげる。



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