story.22
「こんな事をして、あなた達は何を考えているんですか?」
セフィは自分を縛り付けている男達に向かい言うが、
「お嬢ちゃん、黙ってな。酷い目には合いたく無いだろ?」
男達の1人がセフィの首を持ち上げて何かを考えているようでいやらしい笑みを浮かべて言う。
「こんな事をしてどうするつもりですか? あなた達が反省するなら、神はあなた達の罪を許してくれるはずです」
セフィはクロスにした時と同様に神の愛について語り始めるが、
「悪いな。お嬢ちゃん、俺達は神様なんて信じてねぇんだよ」
男達の多くは信仰心など持ち合わせないようで、セフィをバカにするように笑うと、
「お嬢ちゃんは神様ってヤツを信じているなら、ここで祈ってみたらどうだ? 神様ってヤツが本当にいるなら、これからお嬢ちゃんが俺達にされる事から、お嬢ちゃんを助けてくれるかも知れないぜ」
男の1人がそう言うとセフィににじりよってくる。
「……祈っても無駄なものに祈るなど、労力の無駄だ」
その様子を見ていた男の1人がセフィの言葉を吐き捨てるように言うと、
「そう言う事だ」
セフィににじりよってきた男はセフィを押し倒そうとするが、
「ガハっ!?」
男は血を吐き出し、糸の切れた人形のようにセフィに向かい倒れてくる。
「えっ!?」
セフィは目の前の男に何が起こったかわからずに男を見ると、その男の胸からは鈍く光るものが生えており、胸からは真紅の液体が吹き出し、セフィの顔を真っ赤に染めて行く。