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続かない音

作者: 星数或
掲載日:2026/03/15

とある田畑の多い町の中に 全校生徒320人の小学校。

僕はそこに通う「(いろ)」という。

家族は、いじめられていた僕を小学6年生の春から ここに通わせてくれたのだ。

小学5年生の夏、事件は起きた。

「先生!真菜子(まなこ)ちゃんのリコーダーがありません!」

教室でのこと。

「真菜子、泣かないで」「誰かに取られたんじゃない?」

「誰が取ったんだ?」

ざわめき始めた。

「皆、落ち着いてー! / 皆、顔を伏せて。

 先生、怒ってます。これは立派な犯罪です。

 取ってしまったなーって人は手をあげなさい。」

―――

「皆、顔をあげて。

 犯人は 手をあげませんでした。

 犯人が 白状するまで今日は帰れません。」

「え~~」

「先生~、俺、犯人知ってま~す」

一弥(まさや)くん、本当に?」

「はい、今日、宗介(しゅうすけ)のロッカーに真菜子のリコーダー入ってるの見ました~!」

「!えっ、いや、取ってないです。」

「見ればわかりますからねー。」


―......さい


「なっんで? なんで、僕のロッカーに......」

「お前が取ったからだろー?」

「っ最低、宗介くん」


―っ......るさい......


「皆、落ち着いて― / 皆、帰っていいよー。

 ただ、宗介くんだけは残って」


【ピピピピピィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ】

ーっさいんだよ!!!

バンッ

思いっきり立った。

......


「彩くん?どうしたの......?」

僕は一弥に向かって 歩み始めた。

「なんだ?」

左肩を思いっきり引き、右足を少し前に動かす。

パンッ

運動も勉強もできるセンスの塊みたいなやつだから、腕でガードされた。


教室に数秒の間ができた。

音は降らなかった。


「彩......くん?」

「先生、状況が、どういうこと?」


「僕は、本当の犯人を知っています。それは彼です。一弥です。」


―――――


僕はその後、小学6年生の始業式から転入した。

音と僕は、いつも不運と引き合う

磁石よりも ずっと()らしてから。

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