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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私チートすぎるので舐めプします!

「私の実力を見せてあげる」


少女は長い金髪をなびかせて棒付きキャンディーをかみ砕いてからニッと笑う。


腰のホルスターから二挺拳銃を引き抜くと五千匹ものゴブリンの大軍に標準を合わせて発砲。

無数のエネルギー弾が発射され小鬼たちを塵に変えていく。


それでもアリの大群のように湧き出てくるゴブリンたちに少女は華麗な射撃で応戦。

二挺の拳銃を巧みに操り曲芸のように鬼を一掃した。


ゴブリンが全滅すると、今度は棍棒を持った巨人が六人も現れた。

背丈はどれも十メートル以上はある。


少女は拳銃をホルスターに収め、今度は掌を向けて凄まじい火炎を放出。

巨人たちは瞬く間に炎に飲み込まれ丸焼けとなってしまった。


次は赤鬼と青鬼が現れた。


「巨人の次は鬼ね。あまり変わり映えしないけど、相手になってあげるわ。日本の妖怪らしく、今度は剣で対抗してみようかしら」


不敵に笑った少女は再びホルスターに手を伸ばし、銃から白銀に光る日本刃へと変化させる。

両手で構えたかと思うと大地を蹴って高く跳躍し。


「華麗米斬り!」


赤鬼の巨体を米の字に切断し、消滅。返す刀で青鬼にも太刀を浴びせる。

首を切断された鬼が消滅するのを確認したが、安心はできない。


崖の上に魔法の杖を構えた二十人の男がいた。魔法使いたちだ。杖の先は彼女を向いている。

少女――ミッシェル=ビネガーは両手を広げて無抵抗のまま瞼を閉じた。


一斉に放たれる魔法光線を食らい身体には無数の穴が開き、血が噴き出すが、次の瞬間には少女の身体の負傷は消えていた。


火炎魔法。水魔法。雷魔法。氷魔法。


魔法つかいたちは力の限り魔法攻撃を全力で放つが少女は無抵抗で受けきる。

超回復能力。どれほどの傷を受けたとしても瞬時に回復することができるのだ。

荒い息切れの音を耳にした少女はウィンクをひとつして口元に微笑を浮かべた。


「魔力切れね。今度はこちらからいかせてもらうわよ」


目にも止まらぬ速さで間合いを詰めると、彼らの杖を蹴りで破壊し、丸腰になった魔術師たちのうなじに手刀を浴びせて気絶させていく。人間の命を無暗に奪うのは好まない。

彼らを全員気絶させ、元の場所に降り立った。


すると前方から凄まじい土煙と共にオークの大軍が迫ってくるのが見えた。

その数、三万。どれも斧や刀を手に持っている。


ミッシェルは盛大にため息を吐き出し、呟いた。


「私ひとりにこれほど盛大に歓迎するなんて、モンスターたちはよほど戦いに飢えているのでしょうね。いい加減に終わらせるとしましょうか」


長い睫毛を揺らして青い目で見据えてから、剣を金楽器のフルートに変換させ、美しい音色を奏でると音を聞いたオークたちが同士討ちをはじめたり眠ったりし始めた。


地獄絵図が繰り広げられた末に一体のオークも残すことなく消滅してから、ミッシェルはようやく演奏をやめた。それから武器をおさめて肩をすくめる。


「モンスター退治も私にかかれば楽勝ね。ギルドだか冒険者は何をしているのかしら?

私が冒険者やハンターになればきっとすぐに世界最強になれるわね。

でも、これでこの世界も少しは平和になったから良しとしましょうか」


指を鳴らして空間に風穴を開けると扉を開けるように悠々と異世界の壁を突破して現実世界へと帰還を果たした。


おしまい。


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