第63話 カイルの反撃
カイルは発煙筒をいくつも投げると部屋は煙で充満された。
ノブナガの光の刃が見たとおり、カイルのレーザーと同じ光が関係していれば、煙で威力は弱まるはずだった。煙でカイルの動きが見えないが、カイルにはコンバットスーツの熱感知でノブナガの動きは見える。
カイルは場所を特定されないように動きながら、レーザーガンを実弾モードにしてノブナガの動きを止める。それと並行して手榴弾をいくつも転がす。
ドン!
何度も爆発が起こり、部屋を吹き飛ばした。
その振動は王宮全体に伝わり、あちらこちらから悲鳴が聞こえる。
爆風で煙幕は晴れて、壁は壊れて外へと繋がった。
「容赦ないのう、しかし、甘い!」
「分かってます」
爆発の影響など無かったようにカイルの目の前に現れて、上段から刀を振り下ろす。
カイルはそれを避けながらノブナガの手を取り、その勢いのまま床に投げつけた。
床に大の字になっているノブナガにカイルは踏みつける。
何度も何度も踏みつける。
ノブナガはそれを意に介さず、刀でカイルの足を狙って来る。
即座にカイルはノブナガから距離を取ると、レーザーガンを何発も撃った。
ノブナガに当たっているはずなのだが、レーザーははじかれる。
『カイル、ノブナガは体の周りに魔力をまとっています。その魔力を上回る攻撃をしないとダメージを与えられません』
「どの程度の攻撃が必要ですか?」
『最低でも荷電粒子砲が必要です』
「バスターキャノンを用意をしてください」
『了解』
ノブナガから距離を取りながら、牽制をしながらバスターキャノンの準備をする。
「何か狙っておるな。そうはさせんよ。千人鉄砲!」
いきなり空中から鉄砲が現れて、カイルを狙う。
カイルは即座にレーザーガンを連射モードにしてフルオートで撃ちまくる。
レーザーが当たった鉄砲はことごとく爆発した。
「千挺を!」
驚くノブナガへ間合いを詰める。
この間合いでは完全に避ける事は不可能な間合い。
カイルはノブナガの両腕を掴むと、十分に充電されたバスターキャノンを放つ。
人間など跡形も残らない熱量の荷電粒子砲が至近距離から放たれた。
この程度でノブナガが死ぬとはカイルは思っていなかった。
しかし、ノブナガを覆っていた魔力は引き剥がせるはずだった。
カイルはノブナガの手を掴んだまま床に叩きつける。
「ギャウ!」
初めてノブナガの口から悲鳴が上がった。ノブナガがダメージを受けた瞬間だった。
カイルはとどめを刺すために、レーザーブレードを床に横たわるノブナガに突き刺す。
ノブナガは体を跳ね上げて避けようとする。レーザーブレードはノブナガの肩をかすめると、ノブナガの肩から血がしたたり落ちた。
「儂をここまで追い詰めたのは、お前さんの親父以来じゃな」
ノブナガは肩を押さえながら、苦しそうにカイルを睨んだ。
カイルはノブナガの言葉に反応せず、レーザーガンを連射モードで撃ちまくる。
それをノブナガは刀で防ぐ。
「この距離で防ぎますか。ならば防御など意味の無い攻撃をするだけです」
カイルは一足飛びに距離を取るとナビちゃんに指示をした。
「十連ロケット弾!」
ひとつでカイルの体の二倍以上のロケット弾が次々にノブナガに襲いかかる。
ノブナガはそれを刀一本で防ごうとするが、刀に触れた途端、巨大な爆発が起こる。




