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89 お化け屋敷

(л・▽・)л

昼食を終えてから、今度は一転して大人しいアトラクションに向かうことになったが、両親(母)の中では、どうやらお化け屋敷は大人しいアトラクションのようだ。


「うぅぅ……あっくん……」


折角なので、夫婦と恋人で分かれて入ることにしたが、琥珀は前から聞こえてくる悲鳴に既に怖がっていた。


「大丈夫だよ。ほら、俺の腕に掴まっておきなよ」

「う、うん……」


むぎゅう、おや?これはこれは、琥珀たんの母性の象徴たるお胸様。なんとも柔らかく瑞々しい弾力で私め、とても光栄でございまする。


そんな感じで琥珀の胸が当たるだけで俺は何故か感動してしまっていた。この胸と琥珀さえいればもう、俺は他には何も要らないや。


そんなことを思いつつ、お化け屋敷に入る。お化け屋敷とはいえ、基本的には驚くような仕掛けが殆どで、俺としては若干眉をひそめる程度で済むのだが……


「ふにゃ!な、なに、今の……!」


「ひゃ!」


「ひゃうぅ……」


全ての仕掛けに琥珀が可愛らしく反応しており、そしてその度に発展途上ながらもなかなかご立派な琥珀のお胸が俺の腕を柔らかく包んで幸福感に満ちてしまう。


子犬のように怯える琥珀を宥めながら、可愛い反応に思わず襲いたくなるのを我慢するので精一杯だった。しかしそうか……これが、恋人とのお化け屋敷デートか。なるほど、これは確かに皆楽しいはずだ。


というか、恋人の片方が怯えていると相手側としてはそれを愛でたくなるのだろう。


「大丈夫だよ、琥珀」

「う、うん……怖くない、怖くない……あっくんがいるから、怖くない……」


何度もそうやって俺の事を考えながら自分を鼓舞する琥珀は本当に頑張り屋だと思う。こういう所も琥珀のチャームポイント。というか、俺が純粋に好きな琥珀の一部なのだろう。


「琥珀」

「はひ!」

「怖くなくなるおまじないしてあげるよ」

「ふぇ……?」


キョトンとする琥珀に俺はそっと優しく頬にキスをする。そんな初々しいキスですら今の琥珀には色々と限界だったようで、ぼふんっ!と真っ赤になりながら今度は思考を停止してしまった。


やり過ぎたかな?とは申せ、流石にずっと怯えてるのは可哀想なので、どうせならこうして俺のことで上書きする方が余程懸命だろうと判断したのだ。


その後、色んな仕掛けで驚かしてくるお化け屋敷なのだが、琥珀は俺の腕に抱きつきながら真っ赤になってしばらく思考を停止させているのだった。俺はといえば、琥珀の柔らかい感触といい匂いで幸せになっていたのでwin-winだろう。


お化け屋敷って楽しいなぁ。



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