71 スク水は正義
( ´ ▽ ` )ノ♩
明日からプール開き、女子の水着姿にウキウキする生徒も多いと思うだろうが、残念ながらウチの中学はちゃんと男女別の水泳の授業となっている。そもそも、通常体育ですら別なのに同じなわけないということでして。それと、中学生ともなれば男女で合同で水泳なんて所はあまり多くないんじゃないかな?
まあ、俺としては琥珀のスク水姿を他の男に見られなくて済んでホッとしているが。いや、だって琥珀たんの可愛いスク水姿を見たら男子は絶対に襲いたくなるもの。それくらい琥珀は可愛いからね。
とはいえ、多少の残念感は当然ある。スク水琥珀たんとかレア過ぎて……想像すると色々ヤバいなぁ。
コンコン。
そんなことを自室で考えながら参考者を読んでいるといつもの控えめなノックが聞こえてきた。俺としてはもうノックとか面倒だし同じ部屋でもいいとは思うが……まあ、琥珀たんにもプライベートなスペースは必要だろうしね。
『あっくん。いいかな?』
「いいよ。入って来て」
そう返事をするとドアが開き、そこから琥珀が姿を見せた。……何故か水泳用のボタンで止められるタオルを巻いて。
「明日の準備?可愛いタオルだね」
「えっとね……それだけじゃなくて……」
もじもじする琥珀。焦らずゆっくりと待っていると、やがて意を決したようにタオルを脱いでその下のスク水を見せてきた。紺色のワンピースタイプの普通のスク水。だが、琥珀の発展途上な胸とこの歳にして整ってるスタイルは俺としてはかなりぐっとくるものがあり、思わず内心で『イエス!』とガッツポーズを取っていた。
「ど……どうかな……?」
「うん、いいと思うよ」
とはいえ、スク水を褒めていいものかについては少し判断に迷ってしまう。これが普通の水着ならいいのだが、スク水は人によっては褒めても嬉しくないと思われるかもしれないし。まあ、幸いにも琥珀は喜んでくれてるけど。
「でも、急にどうしたの?」
「あのね……お母様が、あっくんにも見せるべきだって……」
なるほど、またあの母親か。こんな素晴らしい琥珀を見せて貰ったことには感謝するが、それはそれとして、純粋な琥珀を狼さんモードになりつつある俺に差し出すとは……俺が理性的じゃなければ今頃子供が出来てるよ。
男の子なら白夜、女の子ならましろかな?
母親に似てくれれば美少女、美少年に育つはず。なんて空想の世界もいいが、とりあえず目の前の琥珀だな。
「そっか、じゃあ夏休みは海とかプール行くから、その時に他の水着も見てみたいな」
「う、うん……少し恥ずかしいけど……」
「泳ぎも教えてあげるからね」
「……!うん!ありがとう、あっくん」
昔みたいに俺と水遊び出来ると知って嬉しそうな表情を浮かべる琥珀。思えば、小さい頃は庭先でビニールプールで遊んだり、保育園でもよく一緒に遊んでたものだ。
あのロリ琥珀も可愛いものだが、成長したなぁとしみじみ思う。そんな訳で琥珀たんを食べるのが楽しみです。