表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/159

52 テスト結果

\( ˙꒳˙ \三/ ˙꒳˙)/

ウチの中学では、基本的にテスト結果の貼り出し……まあ、順位なんかを出すことはなかったりする。とはいえ、例外もあって、上位10人は1位から10位まで点数と同時に張り出されるのだ。とはいえ、それが張り出されるのはテストが全て返却されてから。なので、生徒としてはあまり興味が無い生徒が大半であろう。


「うーん……困った」


そして、琥珀との楽しいデートから一転して俺は週明けのテスト返却が終わってから少しだけ困っていた。何故なら……


1位 6組 今泉暁斗 500点


5教科の総合トップ。そこそこ良い順位にはなると思っていたが、それなりにケアレスミスはあると思ってたんだよね。なのに蓋を開けてみると他に大差をつけての圧倒的な満点という結末。カンニング疑惑でも浮上しそうなものだが……今のところ特に疑われてる様子は無かった。


2位 2組 浪川黒華 479点


そして、琥珀の友達の浪川も俺の下にいた。ということは、前の時は彼女が学年トップだったのだろう。そして、この結果を見て奴らが動く可能性は高くなった。


「あっくんも浪川さんも凄いなぁ」


ニコニコ顔の琥珀はその結果に笑顔を浮かべていた。まあ、琥珀はあまり競走事は好きじゃないからね。ちなみに琥珀は10位以内には入れてないが、総合で350点位は取っていた。勉強があまり得意じゃない彼女からしたらかなりの結果で満足なのだろう。


「琥珀も良く頑張ったね」

「えへへ……あっくんのお陰だよ」

「俺だってそうさ」


琥珀に教えていたお陰でパーフェクトという結果だ。まあ、次回以降は流石にここまで高くはないだろうけど。あまり結果を出しすぎて高い偏差値の高校を勧められても面倒だし。


琥珀次第ではあるけど、ある程度資格が取れて就職に有利な農業系の高校とかでもいいと思ってる。まあ、大学とか専門学校とか行った方が色々と就職には有利なんだろうけど……最短で稼げて最短で結婚したいのも事実。


それに、今のこの順位は前の記憶の副産物だ。無理に高いレベルを目指すと足元を掬われかねない。ならば、体力だけは自信があるから、そちらを活かした方が懸命だろう。


琥珀がもし仮に何か目指したい職業があって、そのために専門学校とか大学を目指すなら俺の分の学費を琥珀に回した方がいいしね。個人的には琥珀には専業主婦……というか、俺の嫁になって欲しいけど、無理強いはしないつもりだ。


もちろん最終的には俺の嫁だけどね(キリッ)


「と、言うわけで後でご褒美あげるね」

「……うん」


少し照れくさそうに頷く琥珀。思えば休みの日にやってしまったが……まあ、別口ということで。琥珀は軽いから何度でも抱っこしたいしね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ