47 待ち合わせ
( 'ω')ノ
「ま、こんなものかな」
鏡で服装を確認して最終チェックは完璧だった。本日は琥珀とのデートの日なので、俺としてもそこそこ気合いを入れているのだ。俺自身この手の服のセンスはそこまで良くないので、なんとかそれっぽくなる様に研究はしているのだが……琥珀と歩くのにダサい格好なのはダメだしね。
一応イケメンなクラスメイトと先輩からコーデのコツを聞いて、尚且つ割とこの手のことに詳しい父さんにも監修して貰ってるので大丈夫だとは思うが……まあ、とにかく最低限身だしなみを整えないとね。
そんな風にして俺は家の前で待つことにする。待ち合わせ……という訳でもないけど、こうした方が楽しそうなのでそうしてみた。
「あっくん、お待たせ」
約束の5分前きっかりに来たので俺は笑顔で琥珀を出迎えようとして……思わず見惚れてしまった。上は青と白のボーダー柄の半袖なのだが、袖の外側がリボン結びで可愛らしい。下はレースアップのショートパンツで、色はベージュなのだが、その組み合わせが自然と琥珀の可愛らしさを引き出していた。
何より琥珀たんの足がめちゃめちゃセクスィー(キリッ)
脚フェチではないはずなのに足をハスハスしたくなるのはやはり琥珀の魅力なのだろう。
「似合ってるね。凄く可愛いよ」
「そうかな?えへへ……」
「でも、琥珀が可愛すぎてこのまま独占したくなるかも。だから、今日は絶対に俺から離れちゃダメだよ?」
「……!うん!」
そっと片手を出すと嬉しそうに抱きついてくる琥珀。いやね、露出が少し多い気がするからこそ、こうして俺のものアピールしとかないと変な奴が寄ってきそうだしね。
にしても……母さんめちゃくちゃ色々服買ったんだな。最初の買い物で種類を買ってるから、今のところ色んな琥珀が見れて俺は満足だ。
今日は少し気温も高いし、半袖でも余裕で過ごせそうなのは幸いだった。にしても……オイラの恋人可愛すぎとちゃうか?
「あっくん、今日はどこに行くの?」
「そうだね……琥珀は行きたい場所ある?」
「あっくんとならどこでも楽しいよ〜」
そんな可愛いことを堂々と言うのだから本当に可愛すぎる。これが計算じゃなくて本心から言ってるのが可愛すぎるよねぇ……
「じゃあ、行こうか」
「うん♪」
最近はすっかり慣れてきた琥珀の歩幅でゆっくりと歩く。恋人の歩幅に合わせて歩くなんて初歩すぎて自慢にもならないことだけど、琥珀と同じ歩幅で歩くのは本当に楽しい。いつもの歩幅より小さめの歩幅、ゆっくりな歩幅。それが本当に心地良いのだ。