表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/159

45 中間テスト

_〆(´Д`;;;)

中学のテストはほぼほぼ5教科を一日で終了させる。無論他の科目もなくはないが……ほとんどが別でのテストとなるだろう。だからこそ中学のテストというのは地味にテストのハードルが高いと俺は思う。


特に高校みたいに午前中2,3教科だけのテストと違って5教科を一日で消化するからこそ、大変なのだろう。


まあ、それが苦になる人とそうでない人は当然いるわけで、俺はテストの時間半分くらい残して余裕で見直しを終えていたところだ。


現在は5時間目の社会のテストの時間。地理がメインだが、テスト前に琥珀に会った時はそこそこ大丈夫そうだったから、そこまで心配はしてない。まあ、俺としては別に琥珀がテストが苦手でもそれはそれで構わないと思ってはいる。


薄情に聞こえるかもしれないが、琥珀が進みたい進路を応援はするけど、無理して琥珀が思い詰めるのは嫌だしね。琥珀は我慢しすぎることが多い。だから、俺はその我慢を見抜いてある程度癒しを作るべきなのだろうと思う。


個人的には進路希望調査に「あっくんのお嫁さん」と書いて欲しいが……まあ、それはそのうちでもいい。でも、1日でも早く琥珀を嫁に欲しい気持ちと、もう少し恋人でもいいという思いが複雑だったりする。


キーンコーンカーンコーン。


そんな風に琥珀のことばかり考えているとあっという間にテストが終わる。窓際の1番後ろの席というポジションは体育の授業を上から見れる以外にいい事がないので出来ればドアに近い席になりたいものだ。


「うあー……ダルい。暁斗テストどうだった?」


何故か席替えする度に近くの席になりやすい友人の川藤がそんなことを聞いてくる。


「ん?まあ、悪くないと思うよ」

「げっマジ?俺、地図とか分からんからなぁ……」

「とか言いつつ他の科目でも似たようなこと聞いたけど?」

「いいんだよ、義務教育はゆとり上等!」


開き直った友人にエールを送ってホームルームで担任からのありがたいお言葉を賜ってからダッシュで……行くと、まあ、カッコ悪いかもだから、ある程度優雅にかつ急いで琥珀の元に向かう。


「琥珀、帰るよ」

「うん」


嬉しそうに近づいてくる琥珀。この様子だとそこそこ出来たのかな?俺はポンポンと琥珀の頭を撫でる。


「お疲れ様」

「えへへ……あっくんも」


よしよしと俺の頭を少し背伸びして撫でる琥珀。今はそこまで身長差無いけど……俺は確か中2から背が伸び始めたからなぁ。琥珀がどの程度伸びるか分からないけど、今の小さい(とはいえ平均かそれより少し下)琥珀が大好きだから、そのままでもいいかも。


そんな感じで初めての中間テストは終わったのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ