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19 僅かなデート

デートの練習( - ̀ω -́ )✧

「じゃあ、お父さんと夕飯の買い物してくるからその間琥珀ちゃんとイチャイチャしなさいね〜♪」


そんな珍しく素敵な気遣い(おそらく自分もイチャイチャしたいから)をして父さんと2人で下の食品売場に向かった母さん。その言葉にぷしゅーと可愛らしく照れてる琥珀を連れて俺はアクセサリーショップを訪れていた。


「琥珀。何か気になるものある?」

「うーん……わかんない。こういうのあんまり知らないから」


そう言いながらも興味深そうにアクセサリーを眺めている琥珀。と、その視線がある1点で止まった。


「これ可愛い……」


琥珀が見てるのは所謂シュシュと呼ばれる髪留めだ。薄桃色で俺から見ても確かに可愛いと思うが……それよりも、琥珀がキラキラした瞳でシュシュを見てるのが何より素晴らしい!うん、シュシュよりも琥珀が可愛すぎる!っと、そんなことを思いつつも俺は微笑んで言った。


「じゃあ、それは決定ね。他には何かある?」

「ふぇ?決定?」

「うん。それは琥珀にプレゼントするよ」

「え、そ、そんなの悪いよ。あっくんには色々助けて貰ってるのに……」


可愛い遠慮をする琥珀に俺はどんどん押していくことにする。


「琥珀の喜ぶ顔が俺の幸せなんだよ。それに……それを着けた琥珀と今度デートしたいんだ。だからプレゼントさせて欲しいな」

「うぅ……あっくん、本当にカッコイイよぅ……」


思いっきりモジモジしながら頷く琥珀。まあ、本当は学校でも使えるものがいいのだろうが……シュシュは校則で禁止されてるし、使うとすれば学校外でプライベートな時間になるのだろう。


それでも、琥珀が気に入ったものをプレゼントしたいし、これでポニテとかになった琥珀を見れると考えると安いものだ。琥珀のポニテ……今はストレートロングなのだが、うなじとかめっちゃ見えそう。じゅるりとしそうになるのをなんとか堪える。


だってさ、琥珀のポニテとかマジで天使だと思うじゃん!もうね、それが見れたら成仏してもいい……いや、やっぱりダメ。もっと色々可愛い琥珀見たいし。


「えへへ……あっくんからのプレゼントだぁ♪」


包んでもらったシュシュの袋を持って嬉しそうにはしゃぐ琥珀。なんだろう……琥珀になら全財産貢いでもいいと本気で思えるよ。うん、予定通りこれから先は琥珀に全てのお金を使おう。


前の時に漫画とかラノベ関連で話題になりそうなのは一通り見てあるしそっちにお金はかからない。あとは琥珀の彼氏として相応しいように服装とか身だしなみだけ気をつけて……残りは貯金と琥珀へのプレゼントにあてよう。


そんな風にして琥珀と僅かな時間のデートを楽しむのだった。





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― 新着の感想 ―
[一言] じゅるりとしそうになるのをなんとか堪える。←←←食べる気満々では無いか〜
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