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18 フードコートで一息

一息ついでに

「とりあえずは揃ったかな?」


まあ、一部色々盛り上がりすぎて色々買いすぎたものもあるが……生活必需品は揃ったと思う。現在はお昼を兼ねてフードコートで休憩をしているが……もちろん俺の隣は琥珀だ。向こうは向こうで絶対に夫婦で座るからね。


「琥珀は何か欲しいものはない?」

「大丈夫だよ。でも、本当に大丈夫なの?その……色々買って貰っちゃったけど」


恐縮する琥珀は非常に可愛いが俺は微笑んで頭を撫でると言った。


「何にも心配しなくて大丈夫だよ。必要なものだし、それに……琥珀は大切な家族で俺の彼女だからね」

「あっくん……うん」


撫でられるとホッとするのか笑みを浮かべる琥珀。撫で心地も良くて琥珀ってば本当に最高!そんな風にエキサイトしていると、唐突に父さんが琥珀に聞いた。


「琥珀ちゃん。1つ聞きたいんだけど……暁斗のどこが好きなの?」

「ふぇ!?」

「あら、明彦さんがそんなこと聞くなんて珍しいわねぇ。でも、お母さんも知りたい♪」

「あぅ……」


しばらく黙ってから琥珀はポツリと言った。


「あっくんは……その、いつもカッコよくて、優しくて、王子様みたいで……えへへ、本当に素敵なんです」


そう微笑む琥珀………うん、わかってる。冷静になれ俺よ。ここでタガが外れるのは避けたい。でもでも……琥珀さんマジ天使!そうして1人でエキサイトしてると父さんは驚いたように苦笑して言った。


「暁斗の片想いとかではなさそうで良かったよ」

「まさか。両想いに決まってるでしょ?」

「はぅ……」

「暁斗がそんな風だから少し気になってね。琥珀ちゃんもちゃんと暁斗にベタ惚れみたいでお父さんはホッとするよ。琥珀ちゃん。暁斗のことこれからもよろしくね」


その言葉に琥珀は可愛らしく頷いてから微笑むが………しかし、琥珀の側の好感度が俺の予想より遥かに高かったことに今は驚いている。前の時もこのくらいだったなら、本当に俺が少し気をつければ救えていたのに……そんな風に少しだけまた暗い部分が吹き出てくると琥珀が何かを察したか俺の手を握ってきた。


まるで大丈夫だよと言われているような温もりを感じて琥珀を見ると優しく微笑んでくれていたのでそれで安心する。そうだ、後悔だけしたって仕方ない。今ここには少なくとも救える琥珀がいるんだ。


なら、俺のやることは彼女を必ず守って幸せにしてみせることだと改めて誓ってから俺は琥珀の手を握り返して微笑んだ。すると恥ずかしそうに頬を染めたのでその仕草もまた可愛くて……俺は思わず抱きしめてしまうのだった。琥珀たんマジらぶりぃ。










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[一言] らぶりぃ
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