表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/159

16 前は夫婦、後ろはカップル

前後で甘々(*´艸`*)

「明彦さーん♪」

「こら、紗季。運転中に危ないだろ?」

「うふふ、だって明彦さんの運転する姿カッコイイんですもの」

「わかった、わかった」


前の席でイチャイチャする夫婦。子供の前でも昔からこうなので半ば諦めている光景を見て琥珀は顔を赤らめて言った。


「す、凄いね……お父様もお母様も」

「昔からああなんだよ。まあ、その気持ちも今ならわかるけどね」


そう言ってからそっと琥珀の手を握ると恥ずかしそうにしながらも握り返してくれる琥珀。うん、やっぱり琥珀のこういうところ大好きだ。全部好きだけどね。


「ねえ、琥珀は俺が運転する車乗りたい?」

「うん。あっくんの隣にいたいな」


えへへと微笑む琥珀さん……あぁ、なんでそんなに可愛いの?琥珀は俺を萌え殺すつもりなのか!いや、琥珀になら萌え殺されたい!


「じゃあ、免許取ったら真っ先に乗らせてあげるよ」

「うん。約束だよ?」

「なんなら指切りでもしようか」


これは本当に冗談のつもりだったのだが……琥珀は嬉しそうに小指を出してから定例の呪文を唱える。


「指切りげんまん、嘘ついたら、針千本、のーます。指切った♪」


やべぇ……なんか恐ろしいはずのこの呪文が琥珀が言うと可愛く感じる。ちょっとヤンデレ風味なのも俺好みで本当に好きだ!これくらい琥珀にもヤンデレ要素あってもいいが……今の純粋な琥珀も好きなので迷いどころだ。


「でもね、こんなことしなくてもあっくんは約束守るって私知ってるんだよ」

「そうなの?」

「うん。私との約束あっくんいつも守ってくれるもん」


まあ、少し疎遠になる前は琥珀と俺は文字通りベッタリだったからね。本当にそのままイチャイチャしてれば良かったのにと当時のことを思い出してそう思うけど……結果的にこの可愛い琥珀と触れ合えてるからセーフとしよう。


「琥珀」

「なあに?」

「今度は2人で出掛けようか。ちゃんとしたデートしよう」

「デート……う、うん」


照れながら頷いて微笑む琥珀………もうさ、その表情が反則的なんだよね。その顔でお願いされたらなんでもしちゃうと思う。そうして琥珀とイチャイチャしていると、何故か前の夫婦はそれを微笑ましそうに見てたが……いや、こんな時だけ見守るのやめてよ。見せ物じゃないんだから。


まあ、琥珀の全てを独占する過程で家族や琥珀の友人(女子オンリー)に多少見られるのは仕方ないが……それでも、俺は独占欲強いからそんな風に思ってしまうのだった。本当に琥珀の全てを独り占めしたいが……まあ、なんとか耐える。そのうち琥珀襲わないか不安だが……頑張るよ。うん。可愛い琥珀のために。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] イチャイチャイイナア 毎回面白いよ [気になる点] "これは本当に状態のつもりだったのだが" 状態→冗談の誤字?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ