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5話

「ジャパンってどんな国なんですか?」


 イズに案内して貰いながら、森の中へ入る。

 その道中でイズは、何度も元々いた世界……ジャパンについて質問してきた。


「鉄でできたカーっていう乗り物が沢山走ってて……」


 適当にぼかしながら、できる限りの質問に答える。

 森の中を進む道中、こちらからも質問した。


「魔法ってどうやって使うんですか?」

「ユウさんの国には魔法がないんでしたっけ。ええとですね…

 魔法は精霊の力を借りるんですよ。」


 聞いたところによると、この世界には炎、空気、大地、生物…

 とにかくあらゆる物に、力を司る精霊が宿っているらしい。


「その精霊に語りかけることで、その力を貸してもらうんです。」


「対価とかって必要ないんですか?」


「…精霊たちに心を喰らいつくされ、悪魔になった英雄の話とかはありますね。」


「…それってかなりヤバくないですか?」


「大丈夫ですよ、ただのおとぎ話です。精霊たちは皆親切ですから。

 ……発音が大事ですから、集中力は要りますけどね。」


 対価は基本的にいらない…らしい。なんて便利なんだ。

 そんな事を話しながら、森の中を進む。

 全く整備されていない森の中を歩くのは思った以上にしんどかった。


「あ、見えてきましたよ!」


 正確にはわからないが、大体20分くらい歩いたと思う。

 やがて、小さな広場のような場所にたどり着いた。


「ここは精霊の力が集まりやすい場所なんです。

 理由はわからないんですけど。」

「…何も感じないですね。」


 なんかそれっぽい力とか感じるかと思ったが、全くそんな事はなかった。

 ……イズは苦笑いしている。


「ここでユウさんが倒れていたので、おばあちゃんを呼びに行ったんです」

「……」


 俺、倒れてた時裸じゃなかったっけ……うつぶせだったと祈ろう。

 とりあえず何かないかと、手分けして辺りを探すが、


「何も見つからないな…」

 特にめぼしいものは見つからない。


「ユウさん!何かありましたか!?」

 

 後ろの方から声がかかる。

 距離が離れているらしく、大声で返事をする。


「いや!何も見つかって……ん?」


 ……少し先に何か落ちていた。

 近くに行ってしゃがみ、それを確認する。


「……ペンダント、いや、ロケットって奴か?」

 

 銀色のそれを拾おうと手を伸ばす。


「ユウさんっ前っ!」


 イズが叫んだ。


「……えっ?」


 あまりに唐突すぎて反応できなかった。


「いっ!?」


何者かに飛び掛かられ、体が仰向けに押さえつけられる。

後頭部の痛みに顔をしかめながら、相手の姿を確認しようと目を開くと……


巨大な黒い鳥が、白く濁った眼でこちらを睨め付けていた。


あと4~5話ぐらいで一段落つくかなと思います。


改めて読み返すと文章の流れとか色々おかしかったのでそれの修正。

あとこの後の流れを踏まえてあらすじを変えようと思います。

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