私は嘘ツキ! だから最初は好きでもない彼と付き合ったのだけど、、、?
”私は嘘ツキ! だから最初は好きでもない彼と付き合ったのだけど、、、?“
私は何気ない事でも直ぐに”嘘“をついてしまう。
他愛のない会話の節々に嘘がふんだんに混ざり込んでしまうのだ。
”私は生まれてこなければよかったのかな?”
私の母親は私が4歳の時に父親以外の男と一緒に家を出て行ってしまった。
それまでにも母は父親に隠れて浮気を繰り返していたし、
母親は私を愛していなかった。
父親に隠れて頻繁に家にとっかえひっかえ男の人を連れ込んでいた、
そこに私が居ると迷惑だったのか500円玉を私の手に握らせて
家から直ぐに出ていくように言われていた。
私は仕方なく母親から500円玉を貰い、その500円玉を持って
家から近くにあった駄菓子屋さんで時間を潰していた。
駄菓子屋のおばちゃんが凄くイイ人で、私はそこで100円のお好み焼き
を焼いてもらい駄菓子と一緒にそこで寛いでいた。
おばちゃんはそんな私に優しく話しかけてくれ、このおばちゃん私の本当
の”お母さん“だったらと何度も想っていた。
でもおばちゃんは既に私と同じぐらいの男の子がいたし、私より3つ上に
も男の子供がいて、男二人の子供がいたのだ。
だから私と話す時のおばちゃんは、”女の子がほしかったから興亜ちゃんが
ウチの子だったら凄く可愛がってたのにな~“とよく言ってくれていた。
そんなこんなで駄菓子屋さんで4時間ぐらい時間を潰してから家に帰ると?
母親は先居た母親とは違い、父親が仕事からいつ帰ってきてもいいように、
晩ご飯を作っていた。
『”アンタね! 家に帰って来たら、ただいまぐらい言いなさいよ!“』
『・・・・・・』
『本当に不愛想な子ねぇ~誰に似たんだか?』
『・・・・・・』
『もう直ぐお父さんが仕事から帰って来るから、手を洗って下におりて
来なさい!』
『・・・・・・』
『”あのね、返事ぐらいしたらどうなのよ!“』
『・・・ううん、』
『”本当に不愛想で可愛くない子!“』
『・・・・・・』
*
そして私が6歳の時に、”父親と母親は離婚をして私は父親に引き取ら
れたのだが、父親も母親に隠れて愛人がずっといたらしくその女性と
直ぐに再婚する事になった。“
父親と再婚した女性は、”見るからに血の繋がらない連れ子の私が嫌いで
よく義理の母親から私はイジメられていたのだ。“
『アンタね、あたしの言う事が聞けないなら今日の晩ご飯はなしだからね!』
『・・・・・・』
『”本当に可愛くない! アンタが元奥さんの娘だと思うと無性にあたしは
腹が立って仕方がないのよ!“』
『・・・・・・』
『”顔も女の子は父親に似るとか言うけど、アンタは本当に元奥さんの顔に
そっくりよね! それがまた腹が立つわ。“』
『・・・・・・』
『”あたしはアンタの事、あたしの娘だと一度も思った事がないからね、
これからも思う事はないわ!“』
『・・・・・・』
『”なんでアンタのお父さんはアンタを引き取ったのかしらね?“』
『・・・・・・』
『でもアンタが16歳になったらこの家を出て行ってよね!』
『・・・・・・』
『もう面倒見切れないわ。』
『・・・わ、分かりました、』
『そういう図々しさもあたしはアンタが嫌いなのよ!』
『・・・・・・』
*
・・・こうして私は16歳になるとこの家を出た。
父親も私が16歳で家を出るというと? すんなり認めてくれたわ。
義理の母親が何か父親に吹き込んでいたのだろうか?
私はコツコツお年玉やお小遣いを貯めていたお金で安いアパートを
借りる事にした。
おんぼろアパートは、”私の唯一の安心できる居場所だった。
【小さなお城。】
私はそこから夜の仕事をはじめる。
私はお店に入ってたった1年でお店のNO1になった!
給料もどんどん増えていったのだが、私はそのお店を3年で辞めた。
私はその後、普通の仕事に就き朝8時から夕方5時までの仕事。
そこでの私は、”嘘ばかりついていた。“
もう昔の私の事を誰にも知られたくなかったし、
会社の人達に嘘をつく事で本当の自分を隠したかったからだ。
でもその職場で知り合った男性と私は好きでもないのに付き合った
のだけど、、、?
彼は私の嘘を知ってか知らずか、”いつもニコニコしながら黙って
聞いてくれたの!“
夜の仕事をしてた時でさえ、”私の話に耳を傾けてくれる男性はいなかった。“
ただ私の”若さと体目当てで言い寄って来る男は山ほどいたけどね。“
そんな男達に私は嫌毛を差していた。
多分それは? ”私が子供の頃、母親がよく家に知らない男を連れ込んで
いたのを私は間近見ていたからだろう。“
その子供の時の記憶がたまに蘇る。
”消したい私の記憶だ。“
でも? 彼と居る時だけは噓はつくけど、安心できている私がいた!
最初は好きでも何でもなかった彼を私はいつの間にか好きになっていた。
殆ど二人で居ても会話のない彼との時間が私にとって心を許せる時間に変わる!
彼と一緒に居る時間だけが私の本当の居場所なのかもしれない。
『ねえ? 今日の晩ご飯何を食べようか?』
『”唐揚げ“』
『唐揚げでいいの?』
『うん。』
『他は何がイイ?』
『”唐揚げ、“』
『唐揚げが好きなんだ!』
『うん。』
『私がさ、作る料理に一度も貴方はケチを付けたことがないのだけど、
本当に美味しい?』
『うん。』
『私ね、料理作るようになったの貴方と結婚してからなんだよ。』
『・・・知ってたよ。』
『”ずっと嘘をつていたけど? 私は料理が上手い訳じゃないし、
それどころか殆ど料理は作れない、知ってた?“』
『うん。』
『”知ってたんだ、じゃあなんで言ってくれなかったの?“』
『だけど、聞かれたくなかったでしょ?』
『・・・うん。』
『じゃあ、もうこの話はおしまいね。』
『うん。』
・・・彼の優しさはいつも私のつく嘘を肯定してくれていた。
勿論! ”嘘だからよくないのだけど?“
でも彼と一緒に居る私がつく嘘は、スッと嘘が解けていくよに
私を安心させてくれたの。
だから私が彼と一緒に居たいと想うようになったのかもしれない。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




