星空
夜空を流れる星と波の音。
頬を撫でる海風。
蒼い月明かりだけが、僕を照らす。
まるで、僕の孤独を見透かす様に…。
奏でる波の音に流れる星の幻想曲。
流れる星に願いなんか僕はしない。
星にも神様にも願わない。
それは、この世界が願った事が叶う世界じゃないから。
だから、僕の願いは叶わない。
どんなに願っても望んでも叶わない。
それなら、僕は願うのも望むのも諦めた。
でも、届かないと分かっていても夜空を流れる星に手を伸ばす。
孤独感と寂しさは紙一重。
空を見上げると満天の星。
流れる星と天の川。
願い事なんかしないと思っても願ってしまう。
夜空に流れる星と波の音。
頬を撫でる海風。
届きそうで届かない想いを流れる星に願う。
『会いたい人に会える様に…』と。