ガリバー事件の真相
ご観覧ありがとうございます。
1話だいたい2000文字位で書いてます。
拙い文章でテクニックもないですが、よろしければ読んでやって下さい。
俺は空想という名の推理を展開する。
キューピー・大仏ガリバーさん。
俺の彼の印象は、穏やかなオッサン。物腰も柔らかい。
とは、いっても、あのガタイだ。
もし、彼が、被害者とすれば、ヤレルのはキングコング位しかなかろう。
しかし、童話の世界に奴は出てこない・・・はずだから、
対極的な事を考えると・・・デカイの反対、そして童話の登場人物・・・。
あいつらしかない。
ガリバーさんが被害者であった場合、加害者、犯人は・・・。
事件の内容聞かずとも、俺くらいになっちゃうと
こう、ピーンっと来るものがあるのよ。
もう過ぎた事件だから、面白みには欠けるけれど
ズバッと言い当ててあげようではないか。
「ヤッタのは、一寸法師と親指姫だ。」「ガリバーが、失踪したんだよ。」
「え? 」「へ? 」
ん? サージュと俺の発言が、同時過ぎて良くわからんかったが。
失踪って聞こえたよな?
「なんだ? ミチル? なんか言ったか? 」
「あ、いえ。別に、はい。」
サージュは気にも留めず、そっか、と言って
ガリバー事件の全容を語る。
「ガリバーが、物語から消えちまったんだ。」
ミューが、「 まぁ?! 」と言う。ニュイが、「 えっ。」って言う。
俺は、「 マジかぁ。」って思わず言ってしまう。
「そうなんだ。マジなのさ。あの生真面目な男が、失踪しちまったのさ。」
話の流れ的に、俺の「 マジかぁ。」は、
本来の意味とは違うが、上手く馴染んだ。
失踪かぁ。そっちかぁ。俺はてっきり。
結構自信満々に発言したなぁ。鼻の穴の5ミリは膨らんでいたと思う。
あちゃぁ。コッパズカシイ。聞かれてないよな?
勇み足過ぎて、これじゃ、勇み全力疾走だわ。
【 ガリバー事件 】の真相はこうだ。
物語からガリバーが、いなくなったことを知り
急遽、サージュが童話の世界に行くと、
リリパットの山に隠れる様にうずくまるガリバーを発見。
ガリバーが言うには、リリパットの人たちから、
声がうるさい、真面目過ぎて扱いにくいと文句を言われ
メンタルボロボロになり自信を失った。
「で、失踪したって訳さ。」
「まぁ、そんな事があったのですね。」
ミューは、ガリバーさんと一緒にいた年月があるから
少し涙目になっている。
「いない間、リリパットの人はどうしてたんだろ? 」
ニュイが、ボソッと疑問を口にする。
「リリパットの国もブレフスキュ国も、ガリバーがいるテイで
話を進めていたよ。まだ、そこまでの意思や感情みたいなもんは
無かったんだろうな。」
「それで、ガリバーさんはどうしたのですか?」
「転職したいと言い出した。奴は元々医者だからな。
そっちを主流にやりたいと言い出したんだよ。
まぁ、ガリバーには、こっちの事情で無理させてっからね、
無下には出来ない。」
サージュが言うには、命が宿る際、何故か
小国の人々が、普通サイズになってしまった。
数の圧倒的多い彼らを手直しするよりも、手っ取り早くガリバーひとりを
巨大化する事にした。そのせいで、ガリバーは冒頭とラストを知らない、
苦労だけ担当となってしまった、という事だった。
「ガリバーだけが、意思を持った訳では無かったんだが
体がデカい分、命の影響力もデカかったんかもしれんな。
ガリバーの一件の後、機関を設立してね、童話の世界を調査したのさ。
そしたら、ガリバー程では無かったが、ほっときゃ、いずれそうなるてぇのが、
あっちこっちに、出てくる出てくる。」
「それで、童話の世界を看視し、些細な出来事であっても、
異常があれば訂正、排除し、修正するといった作業が
行われる様になったのですね。」
ミューの言葉に、うんうん、とサージュは頷いた後
「その遠隔システム、装置、云々かんぬん、全て私が作ったのだよ。
凄くね? 賢くね? 偉くね? 」と自画自賛を始める。
これ、もしかして、ポージング来るのか?
いやぁ、いらねぇ。ポージングタイムいらねぇ。
頼む、やめてくれぇ。
俺の願い届かず、サージュは、おもむろに立ち上がり、
くるっと回って、例のポージングをやりだした。
俺は、ニュイに「オマエもやれ。」と肘打ちされ、
無表情のまま「天才! 天才! 」を言う羽目になった。
・・・・いや、もう、ホント、マジ、勘弁。




