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異世界転移したら一人だけはぐれた?  作者: 月輪林檎
第二章 襲撃と因縁そして結婚

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14.鉱山遠征

 里を出て一日が経った。

 魔物との戦闘が何度かあったが、俺とシロナで遠距離から攻撃して倒すことがほとんどだった。仮に接近されても翠川が止め、そのすきに氷川が魔法で倒した。

 ここまでの魔物なら対応できることがわかった。

 現在の俺たちのステータスは以下の通りだ。

 ――――――――――――――――――――――――

 白川 索   職:指揮者

 Lv:22

 HP:28600/28600 MP:18000/18000

 ATK:7500 DEF:2800 SPD:10080 INT:12000 MND:2920 LCK:20


 スキル:『言語翻訳Lv10』『農具取扱Lv2』『集中Lv10』『腕力強化Lv10』『体力強化Lv10』『魔力強化Lv10』『走力強化Lv10』『身体能力強化Lv10』『知力強化Lv10』『剣術Lv10』『二刀流Lv10』『弓術Lv10』『魔弓術Lv9』『力魔法Lv8』『火魔法Lv6』『水魔法Lv6』『風魔法Lv6』『雷魔法Lv6』『土魔法Lv6』『光魔法Lv6』『闇魔法Lv6』『脳内構成Lv9』『気配感知Lv8』『聴力強化Lv7』『視力強化Lv8』『軽業Lv6』『魔力操作Lv4』


 固有能力:『検索魔法Lv3』『指揮魔法Lv3』『空間魔法Lv3』


 称号:『転移者』『迷い子』『生還者』『種を超えた友情』『共感者』『神器の契約者』『魔剣の契約者』『神樹の加護』『不死者』『挫けぬ心』



 シロナ  職:巫

 Lv:15

 HP:2500/2500 MP10000/10000

 ATK:2900 DEF:1100 SPD:2800 INT:3200 MND:1000 LCK:40


 スキル:『水魔法Lv6』『風魔法Lv6』『光魔法Lv8』『力魔法Lv4』『魔力強化Lv10』『弓術Lv10』『魔弓術Lv10』『気配感知Lv2』『矢創造Lv10』『解体術Lv5』


 固有能力:『病原創造Lv1』『薬物創造Lv1』『神降ろしLv1』


 称号:『忌み子』『受け継ぎし者』



 氷川冬子  職:魔導士

 Lv:18

 HP:7200/7200 MP980000/980000

 ATK:2200 DEF:1800 SPD:2000 INT:12000 MND:6800 LCK:20


 スキル:『水魔法Lv10』『風魔法Lv8』『光魔法Lv6』『体力強化Lv10』『走力強化Lv4』『魔力強化Lv10』『知力強化Lv10』『召喚術(氷)Lv5』『言語翻訳Lv10』『乗馬術Lv8』


 固有能力:『魔導の極みLv2』『冷気Lv3』


 称号:『転移者』『凍てつかせる者』『救出者』『保護者』



 翠川千夏  職:槍術士

 Lv:17

 HP:16800 MP:6200

 ATK:9600 DEF:6800 SPD:7800 INT:3800 MND:4200 LCK:30


 スキル:『槍術Lv10』『風魔法Lv5』『防御術Lv7』『体力強化Lv10』『腕力強化Lv10』『走力強化Lv10』 『言語翻訳Lv10』『乗馬術Lv8』


 固有能力:『魔槍術Lv2』


 称号:『転移者』『救出者』『保護者』

 ――――――――――――――――――――――――

 Lvが上がり、さらに前の一週間の修行もあってステータスがかなり上がっている。


「今日はここで野営だな」


 夕暮れになったので野営の準備を始める。


「確かこの魔道具で『魔物除け』が出来るんだよな?」


 俺は『空間魔法』で収納していた魔道具を取り出す。

『空間魔法』が成長した事により『収納術』を覚えた。これは、別空間に物をしまうことができるというものだ。


「ええ、こっちは『火種』を使って焚火を作るわね」


 氷川はそう言って火をつける。


「さっきの魔物の解体が終わりました」

「ありがとう、早速焼くか」


 シロナが解体してくれた肉を焼く。


「美味しい!魔物なのに、すごく美味しい!」


 翠川がはしゃぐ。


「魔物って言っても普通の動物が変化して強くなっただけなので、肉質に変化はないんです」

「そうなのね、魔物って自然発生するものだと思ってたわ」


 魔物の発生は魔力の濃い所から自然発生する場合と同じく魔力の濃い所にいる動物が魔力に影響されて変化する場合の二つある。


「自然発生した魔物だったら食べられないんだよ。自然発生の魔物は肉に含まれる魔力が濃すぎて毒になるんだ」


 俺は『検索魔法』で得た情報を伝える。


「へぇ〜、やっぱり白川くんの『検索魔法』って便利だね!」

「いや、そんな事ないぞ、Lvが足りないと検索しても結果が出てこないしな」


 翠川が褒めてくれたが、『検索魔法』は調べても出てこないことが多い。


「それに、最近はLvが上がらなくなっているしな」


 そう、Lv3になってからLvがなかなか上がらないのだ。


「そうね、私の『冷気』も上がらなくなったわ。Lv3刻みとかで何かあるのかしら」


 氷川の固有能力もLvが上がらなくなったらしい。

 なので、『検索魔法』でまた、固有能力について調べる。

 ――――――――――――――――――――――――

 固有能力:能力の保持者のみが使うことが出来る力。保持者が死ぬことで別の誰かに能力が移る。保持していた者に近しい者(血縁者、配偶者)程移る可能性が高くなる。全貌が明らかになっていないものが多く、十全に扱うことができる者はほとんどいない。

 ――――――――――――――――――――――――


「検索しても変わらないな」


 まだ、Lvが足りないのか,追加事項がないのか、わからないが検索結果は変わらなかった。


「うーん、こればかりは考えてもわからないわね。ところで、白川くん今私たちはどの辺なのかしら」


 氷川がそう聞いた。最近わかった事だが、俺の『検索魔法』はLv3になって『地図検索』を使えるようになった。

『地図検索』は自分の現在地などもわかるためかなり便利だ。

 もう一つの能力らしきものもあるのだが、里を襲撃されたとき以来発動出来たことがない。何か条件があるのだろう。


「まだ、里に近いな。今の調子だと鉱山に着くのは五日後くらいだと思う」


 今回の鉱山への遠征は約一ヶ月を予定している。

 移動に約二週間かかると、想定すると鉱山にいることができるのも二週間ほどになる。


「そろそろ寝るか、三時間くらいしたら起こしてくれ」


 と言い、先に寝る。


「私も先に失礼します」


 とシロナも寝る。


 ――side 冬子――

 白川くんとシロナが眠りについた。と思ったら、白川くんの神器の三人が人になり白川くんを枕にして寝始めた。


「もしかして、白川くんっていつも枕にされてるのかな?」


 声を潜めながら千夏が言う。


「そうじゃないかしら、それでも寝苦しくなさそうなのが凄いわね」


 私も少し驚きながら言う。


「それにしても、シロナちゃんって本当に白川くんの事が好きなんだね」


 千夏はそう言いながらシロナの事を見る。

 さりげなく白川くんの隣に行って寝ているシロナを…。


「そうね」


 と言いながら薪を追加する。


「こうしていると、あの時のこと思い出すわね」

「あの時?ああ、あれかぁ」


 そう言いながら、白川くんと知り合った時のことを思い出す。

 私と千夏と神崎くんと白川くんは入学後に行われたオリエンテーションで同じ班だった。

 山登りをしたのだが、そこで遭難してしまったのだ。原因は神崎くんの独断専行だった。

 こっちが近道だと言う神崎くんに対して、白川くんは道に沿って行った方がいいと言ったのだが、神崎くんがどんどん進んでしまい、ついていく事になってしまったのだ。

 そして、神崎くんが小さな崖で滑って落ちてしまったのだ。幸い大した怪我ではなかったのだが、そのまま気絶してしまい、私達も崖を降りる事になった。

 基本圏外だったのだが、時折入ったので先生に連絡をして助けてくれるまで待機する事になった。

 その時、白川くんがなぜか持っていたライターで焚火が出来たので、それを囲んでいたのだ。

 その時、私と千夏が不安になっていると白川くんが、


「狼煙を焚いているし、先生とも連絡が取れたから、すぐ助けが来る。神崎もまだ、息をしてるし大丈夫だと思う。だから、そんなに心配しなくても平気だ」


 と言ってくれた。私達はそれに勇気づけられ不安が和らいだ。

 しばらくして狼煙に気付いた先生達が救助に来てくれて助かった。


 班決め自体当日に行われたので、それが私達が白川くんと知り合った最初の日だった。


「あの時も思ってたけど、白川くんっていざという時は物凄く冷静だよね」

「そうね、もしかしたら私達にはそう見えるだけで内心すごく焦っていたかもしれないけどね」


 と言い、二人で笑う。

 そうして千夏と他愛もない話をして、時間をつぶす。


「そろそろ三時間くらいかしら?」


 と空を見ながら言う。里にいる間に空の様子からどのくらい時間が経過したかを確認する方法を教わった。どこでも使えるわけではないが、ここら辺では使える。それに、体感時間でどのくらい経過したかも何となくだがわかるようになってきた。


「そうだね、起こそうか」


 そうして白川くんとシロナを起こす。


「三時間経ったよ」

「うん?ああ、わかった」


 白川くんは身体を伸ばしながらそういう。


「じゃあ、二人とも眠ってくれ。朝飯になったら起こすから」

「わかったわ、おやすみなさい白川くん」

「おやすみ」


 私と千夏はそのまま眠りについた。


 ――side 索――

 俺とシロナが起きてすぐ、氷川と翠川が眠りについた。

 焚火に薪をくべていると、シロナが隣に座った。

 シロナは眠たげに目を擦っている。


「まだ眠いなら寝てても平気だぞ?」

「ううん、起きる…」


 シロナは身体を伸ばしている。

 それからしばらく、無言の時間が続く。


「みんなぐっすり寝てるね」


 シロナが話し始める。


「そうだな、スズ達もまだ寝ているしな」


 俺が起きた時、俺を枕にしていたが、起こさないように抜け出したので、今も寝ている。


「サクにちょっと聞きたい事があるんだ」


 シロナが少し伏せ気味に言う。


「なんだ?」

「サクはもし元の世界に帰れるとしたら、帰る?」


 そう聞いてきた。元の世界に帰る。現在、その方法はないがもしそれを見つけたらと言う事だろう。


「俺は…」


 どうするだろう。方法があったとして元の世界に帰るか。帰りたい。そう思う気持ちは確かにある。でも、


「俺は帰らないよ。まだ、こっちでやりたい事があるし、みんなを…里のみんなをそのままにしておけない。

 前の里より安全になったとはいえ、また襲撃される可能性が残ってるからな。みんなが安全に暮らせる場所をちゃんと作りたい。そう思ってる」


 俺がそう言うと、


「よかったぁ…」


 シロナはそう言って安堵のため息をこぼした。


「サク、これからもよろしくね」


 と笑顔で言う。


「ああ、こちらこそ」


 俺もつられて笑顔になりながらそう言った。

 そこから、空が白んでくるまで他愛のない話をし続けた。

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