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花の楽園と魔法師  作者: 霧月
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土の魔法師 邂逅編

穏やかな日差しが射すこの日に訪れた相手は、報告にあった通りの少し小柄な青年であった。

表情はやや硬く、しかし決して乱雑そうな青年ではなかった。

恰好はというと、落ち着いた色の茶髪に、こちらと同じ魔法師用の触媒を携帯するのに便利なポケットが幾つか付いたローブであった。


「その占い師」が予想に反して女性だということに少し驚いていたようであったが。




上からの報告書で大体の事情は把握しているがそれでも一度自分で確かめることをポリシーとしているらしく、事情を伺うと案内すると、青年はやや戸惑いつつも彼女の案内に従い、家の中へと招き入れられた。


相手は、ロシュと名乗り、主に使うことのできる魔法は土に関するものだと言った。

ロシュが何か聞きたそうな顔をしているのに気がつくと、事情を聞く前にまず質問に答えることにして彼女は口を開いた。


「何か気になることでも?」と。


少し低めではあるが透明感のある声でそう尋ねられたロシュは慌てながら答えて、


「貴方の自己紹介も少し聞きたいです。」


紺碧の髪と瞳を持つ「その占い師」はどこまでを話すかとやや迷いながらも簡潔な自己紹介をした。


名前を「スイレン」ということ、国直属の「花の楽園」の二つ名を持つこの施設を実質自分一人で運営してること、魔法や占いの類の知識はあるといえど行使はあまり得意ではないということ。


スイレンのやや翳りのある話し方にやや不安の表情を浮かべたロシュであったが、スイレンの自己紹介が終わると「花の楽園」へ来るまでの経緯を語り始めた。(続)

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