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舞踏会~ハータムと一緒に~

 まずいな…

 皆を探し始めて数分後、私はある欲求に襲われた


 グゥ…


 そう、食欲に!

 腹が減っては戦ができぬって言うし、とりあえず何か食べよう! 皆を探すのはそこから!


「すみません。 食事が置いてある場所はどちらでしょうか?」


 近くにいた監視員っぽい人に場所を聞き、迷うこと無く食事をとることが出来るホールへとたどり着くことが出来た




「あっ! ベネディクト!」


 どんな料理画置いてあるのかを見ていると、転生した初日に朝食で出されたエッグベネディクトを発見した


 …あれは美味しかったなぁ

 そう思い、私はすかさずエッグベネディクトが乗ったお皿を手に取った


「あっ! お嬢様!」


 ベネディクトを食べる為のフォークとナイフをさがそうとしたら後ろから聞き覚えのある声がして、思わず振り返った


「ハータム!」


 …来た時と服装変わってない!?


「お嬢様はやっぱりエッグベネディクトですか! 作っておいてよかったです!」


 …ん?

 ハータムがコックの服を着ていて、作っておいてよかったと言った。 という事は…


「ハータム、もしかして仕事してた?」


 いや、仕事をしないのにコックの服を着ているはずがない

 一応ドレスコードが必要な舞踏会だし…


「はい。デスティネ公爵様が僕の料理をもう一度食べたいと仰っていたので!」


 随分と顔が広いんだね…

 公爵にもう一度食べたいって言わせるのって中々だと思うけど…


「凄いね! 何を作ったの?」


 公爵ってどんな物を食べるんだろう…

 キャビアとかフォアグラとかを3時のおやつの感覚で食べそう


「エビフライとハンバーグ、ナポリタン。あとチキンライスです!」


 お子様ランチか!

 え、公爵ってお爺さんくらいの人がなるやつだよね!? バリバリのお子様ランチじゃん!


「へぇ! 私も食べたいなぁ…」


 …チキンライスとナポリタンなら分かるけど、エビフライとハンバーグって人によって味変わるか?


「じゃあ、これ食べて下さい! 少し余ってしまったので!」


 ハータムは少し大きめのプレートに乗ったエビフライやハンバーグなど、さっき作ったと言っていた料理を私の前に出した


「えっ!? 良いの?」


 エビフライがもうエビフライって感じがしない!

 とりあえず語彙力が欲しくなる見た目をしている。いい意味で


「はい! 好きなだけお食べ下さい!」


 ハータムに満面の笑みを浮かべられたらどんなお願いも断れない。 私達は近くのテーブルに座った


「頂きます!」


 もはやエッグベネディクトは眼中に無かった

 …いや、食べるけどね?


「美味しくなかったら素直に言って下さい。 味の改良に繋がりますから!」


 いやいや、ハータムの料理が美味しくないわけ無いし、そもそも不味かったなんてこんなに可愛いショタに言えませんよ!


「ハータムの料理が美味しくなかったこと無いから大丈夫だよ!」


 エビフライの衣がサクッといい音をたてる

 …これ何エビだ!? 絶対普通のじゃない!


「どうですか? ロブスター」


 ロ、ロブスター!?

 えっ、ロブスターのエビフライ!?


「すごく美味しい…」


 いや、美味しいだけじゃ失礼だと自分でも思うくらい美味しい…

 どなた様か語彙力を下さい!


「100%牛のレアハンバーグもオススメですよ!」


 なっ…!

 これ、私が食べていい物なの!?




「全部食べて頂いてありがとうございます!」


 結局全部食べてしまった…

 ああ… 語彙力よ…


「ありがとう。 すごく美味しかったよ!」


 こんな事しか言えない自分が憎い…!


「えへへ。 喜んで頂けて幸いです…」


 ハータムが照れてる! 可愛い!

 あと語彙力無くてごめんなさい!


「あの、お嬢様… お願いがあるんですけど…」


 私に語彙力が無かったことへの罪滅ぼしのチャンスをくれるのね!? ありがとうございます神様!


「どうしたの? 美味しい物をいっぱい食べさせてもらったからには、なんでも聞くよ?」


 …自殺しろとか、誰かを抹殺してこいとかは無理だな

 いや、屋敷に暗殺者いたわ。 大丈夫だわ


「僕… お嬢様と1度でいいので踊ってみたいです!」


 おう!?

 え、そんな事でいいの!?


「そんな事でいいの!? ほら、お給料増やして欲しいとかさ?」


 …給料払ってたっけ?


「はい! いつお嬢様が嫁いでもいいように、今のうちに踊っておかないとなので!」


 おうおう中々悲しい事言うね!?

 そういう事言われると嫁ぎたくなくなるんだけど!


「あはは… そうだね…」


 一生独身貴族でいようかな…

 いや、独身お嬢様か…


「行きましょうお嬢様!」


 ハータムは椅子から降りると私の手を取り、ダンスホールに足を進める




「あ、どうしましょうか。 僕の身長が足りませんね…」


 ハータムはその低いドワーフの種族なので一緒に踊ろうとして手を繋ぐと姉弟が遊んでいるようにしか見えない…


「大丈夫、私が頑張るよ!」


 練習の時はダンテの方が背が高くてアレだったから、背が低い人と踊れば少しは上手く踊れるかもしれない!


「申し訳ございません。 本来なら僕がリードしなければいけないのに…」


 いやいや、こんなに可愛らしいショタと一緒に踊れるってだけで本望ですよ!


 …背が低い人と踊った方が上手く踊れるかもしれない。そう思った

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