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舞踏会~マンドラゴラと一緒に~

 さて、皆どこにいるのかな?


 アイルお嬢様と別れ、皆を探し始める

 多分人だかりがあればそこにいるはずだから、そこまで見つけるまで時間はかからないはず!


 グニュ…


「ひぃ!」


 何今の!?

 ただ歩いていただけで柔らかい(?)ぐにゃりとした触感の物を踏んでしまった!


「何か… 誰かが落とした食べ物…?」


 勇気を振り絞って、ゆっくり足元に目線を落とす

 すると白いケープドレスに身を包んだ女性が…


 …!?

 えっ、ちょっ!?


「マンドラゴラ、何してるの!?」


 私が踏んだのは誰かが落とした食べ物なんかでは無く、倒れていたマンドラゴラの腕だった!


「み、水を…」


 干からびたか…!


「じゃ、じゃあどこか水のある所に連れていくから!」


 私はマンドラゴラの腕を肩に回して、水のある所を探し始めた

 …今晩は倒れないとか言ってなかったっけ!?


「水を… 下さい…」


 分かってる! 分かってるから喋るな!

 …マンドラゴラって死んだりするのかな?


「分かったから! とりあえず歩いて!」


 水のある所…? お風呂とか?

 人に…は聞けないか


「あ、あの…」


 マンドラゴラは弱々しく私の肩に回っていない方の腕を上げ、何かを指さした


「あそこ… プールがあるみたいです…」


 なるほど、プールか! プールなら誰にも迷惑かけずに彼女を水に浸す事が出来る!


「分かった! じゃあプールに行こう!」




「ゆっくり入れた方がいい? それとも中に放り込む方がいい?」


 屋外のプールには幸いにも人がいなかったので、マンドラゴラを水の中に放り込んでも私が怪しまれる事は無い


「どっちでも… お好きなように…」


 どっちでもとか、何でもいいとか、そういうのが1番困るんだよ!

 …せーので投げよう


「よし… いくよ?」


 せー…のっ!

 思い切り肩で支えていたマンドラゴラをプールの中に放り込んだ


 バシャンっと大きな音とともにマンドラゴラはプールの底へと沈んでいく


 …その後、彼女の姿を見た者はいなかったENDだけは辞めて!


「マ、マンドラゴラ? 大丈夫?」


 マンドラゴラは中々水面に上がってこない。 もしかして本当に見た者はいなかったEND!?


「ね、ねぇってば!」


 私はドレスなんてお構い無しにプールの中に入る。 彼女の安否確認をしなければ…!


「マンドラゴラ?」


 水面下を覗きながら少し歩いてみるけれど、マンドラゴラはどこにも見当たらない。 どうしよう、少し怖くなってきた…


「ひっ…!」


 水中から出てきた腕にいきなり私の腕を掴まれた! 怖すぎるでしょ…!?


「ぷはぁっ!」


 大きな水しぶきと共にマンドラゴラが水の中から姿を現した!

 どうやら腕はマンドラゴラのものだったみたいだ


「だ、大丈夫?」


 マンドラゴラは出てくるやいなや、そこまで濡れていないのに顔を両手で拭き始めた

 …よく見ると体も濡れていないみたいだ


「はい。 ありがとうございました… お嬢様?」


 マンドラゴラは手を顔から離して私を見るとおどろいた様子だった

 …今まで私が誰か分かってなかったのかよ!


「大丈夫? 吸収し終わった?」


 あ、でも少し水面が低くなった気がする…

 マンドラゴラの顔色も良く…なった?


「はい。 本当にありがとうございました」


 マンドラゴラは投げ飛ばされて崩れた髪を直し始めた。 ええ、私のせいです


「っ! お嬢様、ドレスが…」


 マンドラゴラの発言で私のドレスが水をすい始めていた事に気づいた


「えっ? ああ、このくらい大丈夫だよ!」


 いや、重くなってきたし冷たいし全然大丈夫じゃないけどね!


「どうしましょうか… あっ」


 マンドラゴラは何か思いついたらみたいだけど、私からしたら早くプールから上がりたいかな!?


「踊りましょうか。 お嬢様」


 えっ…?

 待って、ドレスを乾かすのに踊ろうってどうゆう流れ? いや、いいと思うけど風邪と隣り合わせな行動だよね!?


「お、踊るの!?」


 マンドラゴラに手を引かれてプールに備え付けられている階段からプールの外に出る


 ふっと私の腕を掴んでいた手がようやく離れた


「はい。 風で自然乾燥させましょう」


 鬼畜すぎる…!

 こっちドレス思いし、寒いしで出来るだけ動きたくないんだけどなぁ!?


「さぁ、いきますよ」


 マンドラゴラと私はプールから少し離れた所まで移動し、ステップを踏み始めた


「あれ、男性のステップも出来るの?」


 踊っていたらマンドラゴラは男性のステップを踏んでいたことに気づいた

 どおりで踊れているはずだ。 2人で女性のステップを踏んでいたら踊れるはずも無い


「はい。 ダンテの踊りを見ていたら出来るようになっていたみたいです」


 なっていたみたい…?

 そういえばダンスをした事はあったの…?


「つまり、踊るのは今日初めて?」


 いやいや、だってこの子は植物ですよ? そんな見てただけで踊れるようになるなんて…


「はい。 意外と楽しいものですね」


 マジかー

 まさかのマンドラゴラ天才肌説出てきたわー


「そっか、凄いね! これぞ天才肌だと思うよ!」


 私の練習は一体何だったんだろう…

 それより、マンドラゴラの方がダンテより上手く感じるんだよなぁ…


「お嬢様に褒めて頂き、光栄でございます」


 本当に喜んでるのかな…

 いっつも無表情だから分からないんだよなぁ…


「そういえばお嬢様、ダンスホールで[1番落とすのが難しい女性]という異名を頂いたのですが、それはいい事なのでしょうか?」


 …ダンスホールでマンドラゴラを口説こうとした男性方よ


「た、多分ね…」


 その異名を付けたがるのはホントに分かる!

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