表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説の勇者『あ』  作者: ああああ
3/7

『死に戻り』のご利用は計画的に

 …イメナンダ)」







「俺もついに来たか異世界に」


 目の前の光景を見て思わず声がでる

 ヨーロッパ中世を思わる街並みを歩く人々、その中には現実世界では考えられない獣人やリザードマンがいる。


 さらに、ここが異世界なだけではなく俺にはいわゆるチート能力がある。

 ここに飛ばされる前に神様に願った『死に戻り』と呼ばれる能力だ。

 これがあれば、もし俺が死んでもその少し前の状態に戻ることができる。


「やっぱり、異世界はチート能力と一緒じゃなきゃな」


 これからの活躍を想像するとつい顔がにやけてしまう。


 神様はなぜかこの能力は止めたほうがいいと言っていたが、そんなことは関係ない。

 最近映画やアニメで『死に戻り』を見てから、俺もこの能力に憧れを抱いていたからである。


 そんなことを考えながら歩いていると、女性の助けを呼ぶ声が聞こえてkる。

 

「これはさっそくイベント開始かな」


 そう呟きながら声の聞こえてきた路地に入ると、そこにはいかにもなゴロツキに絡まれている美少女がいた。


「お兄さん助けて下さい」


 少女が俺に向かって助けを求めてくる。

 すると少女に絡んでいたチンピラが、ナイフを取り出しこちらに歩いてくる。


「なんだお前、痛い目にあいたくなかったらどっか行くんだな」


 本来ならナイフを見た瞬間に足がすくみ逃げ出すところだが、このテンプレのような展開と『死に戻り』というチートの能力が俺から危機感を奪い去る。

 頭の中に今あるのは、ヒロイン候補の美少女をゴロツキから救いだし、フラグを立てることだけである。


「おっさん、そこの子からさっさと離れるんだな」


 ゴロツキに向かって駆け出し右手で殴りつける、しかし普段ケンカもしたことのない俺の拳はあっさり躱されナイフが腹につき刺さる。

 腹部が強い熱を持つ、喉から声にならない声で出る。

 全身から力が抜けていく、意識がぼんやりとしてくる。


「(くそ、軽率だったこれが一回目の死に戻りか)」


 その瞬間に強烈な違和感に襲われる。

 なんだこれは、なぜが既視感を感じる。

 それを理解すると、言い知れぬ恐怖を覚える。

 アタマが狂いそうだ。




 





「(イッタイコレハナンカ… 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ