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美しい人シリーズ

ロボット研究者に転生したので、一番美しいひとを妻にしたい!(うつくしいひと転生バージョン2)

作者: こうじゃん
掲載日:2017/01/23

「王様に転生したので、一番美しいひとを妻にしたい!(うつくしいひと転生バージョン)」の続きです。


「王様に転生したので、一番美しいひとを妻にしたい!」を読んでからのほうが、話が分かりやすいかと思います。

王様だった俺は、ぶじ、天寿を全うし、

今度は、未来のSFチックな世界に転生した。


またも、前世の記憶持ちだ。


こういうのって、癖になるというか、体質なんだろうか?

死んで記憶が全クリアになる機能が、壊れてるのかもしれないと、思うと、

技術者である俺は、微妙な気持ちになる。


バグなんだろうか?


前世で王様に生まれた俺は、その地位を利用し、

国中から、美しいものを集めた。


もちろん、世界で一番うつくしいひとを妻にするという男のロマンを叶えるためだ。


しかし、なかなか完璧に美しいものはおらず、それならば、作ればいいじゃんと、

後宮に美しい男女を集めて、交配させたが、(勝手に、好きあって子供を作ったのだが)

生涯かかっても、俺のまんぞくいく美しいものは、生まれなかった。


嫁である王妃や宰相に小言を言われながら、頑張ったのだが、ダメだった。

小言を言われ損の人生だった。


知ってるか?

両親が美男美女でも、子供が美しいとは、限らないのだ。


今度生まれたのは、未来のSFチックな世界だ。

ロボット工学も進んでいる。


人間でダメなら、ロボットを作るんだ。

今度こそ、俺が満足できる世界一美しいアンドロイドを作って、俺の妻にするんだ。

ドリームカムツゥルーだ。

しかも、2世代かけての夢だ。おとこのロマンだ。


俺は、嫌いな勉強を頑張り、当代きってのロボット工学の研究者となった。

この俺が、大学の教授だ。

ひとは、みだらな欲望のためには、思わぬ努力ができるのだ。


そして俺は、「人にやさしいアンドロイドを作る。」と口先三寸で、研究費を勝ち取り、

小生意気な助手の反対を押し切り、

俺の技術と情熱のすべてを注いで、美女アンドロイド、ビューティーを作り上げた。

名前がベタなのは気にしないでくれ。俺にセンスがないだけだ。

小生意気な助手にも、散々馬鹿にされた。


光にきらめく白銀の髪、真っ白な肌、湖を思わせるマリンブルーの瞳、

奮いつきたくなるような煽情的なくちびる。

そして、ぼんきゅボーンのダイナマイトボディ。

声は、ちょっぴり擦れたセクシーボイスだ。


しかも、頭脳は、スーパーAI内蔵、知識も教養も一流のものをインストール済みだ。

性格は、温和で優しく色っぽく、そして、俺の言うことになんでも従ってくれるのだ。


前世の俺の王妃のように、「馬鹿じゃないの?」なんて俺を怒ったりしないのだ。




**



俺は、

アンドロイドの動作確認テストと押し切り、ビューティーと暮らし始めた。


小生意気な助手が、怪訝な目を向けていたが、気にしない。気にしたら負けだ。


「人体実験を危険を承知で、やるのだ。製作者の義務だ。」と。

尊い犠牲なのだ。社会貢献だ。

けっして、やましい気持ちではない。



ビューティーは、美しい。

俺の言うことは、「はい。だんな様 」って、何でも聞いてくれる。


「はい。だんな様。」だ。

二言目には、「もうっ 」と言ってた前世のウシ嫁に聞かせたい。


うきうきと暮らし始めたが、時間がたつにつれて、

なにか寂しい。


完璧に美しく口答えもしないビューティーの何が不満なんだろう。


ビューティーをそっと抱きしめると、

「だんな様が、一番、ステキ。」という。


そこは、「もうっ 」だろう。



**



ブスは、三日で慣れるというが、

完璧に美しいビューティーには、三日でイラついた。


湖を思わせるマリンブルーの瞳でなく、君のとび色の瞳が懐かしい。


本当のことを言おう。何色でもいい、悪だくみを考えてる時のキラッと光る君の瞳がみたい。


「だんな様が、一番、ステキ。」っていうセクシーボイスじゃなく、君の「もうっ」っていう声が聞きたい。


百歩下がって、「馬鹿じゃないの?」っていう罵る声でもいい。

けっして、MじゃないMじゃないと思う。


困難に立ち向かう時の君の凛々しい横顔が見たい。


俺は、さめざめと泣いた。

思った以上に、俺は、君のことが大好きだったらしい。


肩を落とし、さめざめと泣いていると、後ろでカタッと研究室の扉が開く音がした。

例の小生意気な助手が立っていた。


「馬鹿じゃないの?」と、君と同じ口調で言う。


助手のくせに、教授に向かって暴言とは、いい覚悟だ。左遷だ。出世はさせん!だ(ダジャレではない)



「もうっ、何がうまくいかないの? 貴方ならできるわよ。もう一回やればいいじゃない。

 勝つまでやればいいのよ」と、言った。


やっぱり、君は勇敢だ。


目を丸くして、君をみると、



「ようやく、気づいたの?」と、小生意気な助手が瞳をキラッと輝かせて黒く笑った。




その後、小生意気な助手の ビューティーを美少年アンドロイド「セバスチャン」に改造するという


いやがらせ的な主張を、泣き落とし&平謝りて説得し、


折衷案として、俺の美少女アンドロイドが、無残にも、家政婦ミタさんおばちゃんにロボットとに改造され、


家事と介護に大いに貢献することになるのだが、それは、また、別の話である。


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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公にとっての“美しい人”は前世嫁(今世助手)でしたということでしょうか? そういえば、理想の美人を作ってみたら並顔だったという話を聞いたことがありますが、本当なのか……。 面白かったで…
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