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プロローグ

「あれはネイトか!?」

「騒いでる場合じゃねぇ!!!さっさと撃ち落とせ!!!」


海面すれすれを、

固定脚が海水をかぶりながらも飛んでいる、

その腹には大きな真っ黒な塊が存在感を放っていた、

おぼつかない操縦なのかフラフラと飛んでおり、

見るからに撃墜は時間の問題のようにも思えた、



が、



「信管が海面に反応して撃ち落とせん!?」

「機銃!!!モタモタするな!!!最優先はアイツだ!!!」


上空へ向けられていた機銃は水平射でこちらの機体を叩き落とそうと躍起になっていた、

むしろ叩き落とさねば自分たちの誰かが死ぬのだ、


「上空の航空隊は何をやっとる!!!」

「別の敵と交戦中!!!支援は期待出来ないと思われます!!!」


次の瞬間、

海面をすれすれに飛んでいた機体が突如上昇を始めた、

機銃の火線がそれを追いかける、


「退避!!!」


水平爆撃だ、

機体は水平爆撃で艦橋への命中弾を得たのだ、

ここで引き返すか撃墜されろと誰もが思った、


「艦橋は無事か!?」

「………!?機銃!!!撃ち続けろ!!!今度こそ突っ込むぞ!!!」


艦橋に命中弾を得た機体は、

爆弾を捨てた反動を利用して空中宙返りで戻ってきたのだ、

美しい空中宙返りだとは誰も思わない、

なぜなら今は戦争の最中だからだ、


「高射砲!!!真上だぞ!!!早くしろ!!!」

「駄目だ!!!追いつかない!!!」

「来るぞ!!!退避しろ!!!」



「兄さん、これで、良かったのかな………」


1945年某月某日、

牧野 二郎 訓練生 未だ帰還せず

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