それから…
その後、当然のように周囲からは白い目で見られるようになった。それもそうだろう。なんていったって、私が一人でいる時や近所を歩いている時、お花がきれいね、今日はどうしようか、と一人なのに、ぶつぶつと回りを気にせずに話しているのであった。それを近所の人が見かけたのか、すぐにそのことは近所の人の耳に入っていった。
そして昇もそのことを聞き、やっていられなくなったのか、私に離婚届を出しにきた。
私はケジメをつけた。
私を邪魔するものを排除するのではなく、本当のことを知らない昇を、私は偏見な目で見たが、今となってはそれが優越感となっている。
その家も離れ、なるべく遠くへ、今では、働き、家事し、子育ても怠らずやっている。昔とは違って子が一人多いが、そんなの気にしない。逆に楽しくなった。しかし学校には行けないので、休日は勉強も教えている。その後、公園へ行くのだ。
この秘密は誰も知らない。私以外は。だがこれからも教える気はない。親友にも昇にも母さんにも、死んだ父さんにもだ。
時々実家へ帰り、布団を三つ並べてと言うと、時々変な顔をされる。食事も三食作ってと言うと、よく食べるねと言われる。しかし母さんとは一緒に食べない。箸も三膳用意させる。母さんはまた変な顔をする。
しかし悪いことばかりではない。旅行は一人分で済むし、遊園地だって一人分だ。だが、万引きなどは前やったことで癖となってしょうがない。
今、私の心配の種はこの子達がどんな将来を送るかだ。
少なくとも私は、この子達を見届けるまで、死ぬわけにはいかない。
死ぬわけにはいかない。
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