戦闘凶
「あそこか…」
離陸から5分くらいだろうか
樹海を抜けたすぐのところ、広い草原にある村だった場所が目視できるところまできた
自然と口角が上がるのがわかる
今の俺はどんな顔だろうか
気分は怒り…ではなく興奮なのだろうか
今からの戦闘が楽しみで仕方ない
狂ってる
そう言われてもおかしくないだろう
だから認めよう
俺は狂ってる
初めての戦闘から、イノシシと命のかけ引きをした時から俺は狂ってた
そうだ、狂ってる
だから、慈悲は無い
放たれたAGM-114ヘルファイアミサイルは目標の砲台へ向け突き進んで行った
黒い鎧視点
「なんだ…これは」
私は絶句した
帝王の命を受けこの村を潰しに来た我々帝国軍第三軍所属の兵士は、任務を終えて休憩をしていた
その時だった
聞いたこともない音が聞こえ、空を見ると何かが飛んでいた
魔獣だろうか
「魔獣が近づいている。魔縮大砲の用意急げ」
そう命令すると、兵士たちは3箇所に配置されている砲台へ向かう
帝国の最新の技術で作られたこの大砲は王国の外壁の壁が纏う魔力障壁を破壊するために作られた
もちろんその威力は抜群で、通常の戦闘においてもかなり役に立つ
こんなものを撃ち込まれたら魔獣はひとたまりもないだろう
そう高を括り、魔獣が射程に入るのを待った
「…?隊長、何かが飛んできます」
すると隣にいた部下が言った
目を凝らすと、何か光るものがこちらに向かってきている
それがなんだかわからず、そのまま見ていると
ドォォォォォン!!
地を揺るがすような振動が私を襲った
ドォォォォォン!!
ドォォォォォン!!
振動はさらに2回きて、私はパニックになった
「何があった!」
「わかりません!砲台が破壊されました!」
なんだと!?
あれはそうやすやすと壊れるものじゃない!
帝レベルの攻撃が、予兆も無しにあったというのか!?
すると、シュッシュッシュッ…と続いた音が微かに聞こえ、次はなんだと思った時には…
土埃が晴れ、私は周りを見回した
平らだった地面には大きな穴が幾つも空き、村は原型をとどめてなかった
たが、今の私にとってはそんなことどうでもよかった
粉々の魔縮砲台にバラバラの兵士の死体
そう、私を残して我が部隊は全滅していた
「なんだ…これは」
私は絶句した
最強の誇り高き帝国軍人が反撃も無しに一方的に全滅させられた
「ありえない…」
「ありえない…なんてことはありえない」
私の呟きに誰かが答えた
バッ!と顔を上げて見ると、そこには見たこともない格好をした少年が無表情で立っていた
主人公のこの性格…いきなりすぎたでしょうか?
最初から決めてたんですが、出すタイミングまでは考えておらず…
小説や物語をうまく書く程度の能力が欲しいです
後、さとりは俺の嫁




