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第3話 もう一つの出会い

ーー翌日。教室の扉の前で仁王立ちしている人がいた。


『ここが俺の教室かぁ。』


性別が変わったので、今日は友哉の日だ。


『入ったら何て挨拶しよっかなー。』


そう考えてたら、後ろから誰かに声を掛けられた。


「…失礼やけどあんた、谷岡友哉?」


声を掛けた主は亜理紗だった。当然友哉は知らない。


『え? いかにも俺が谷岡友哉だけど?』


「あんたの体質については昨日全部聞いたから大丈夫やで。」


『そうか、ありがとう!』


友哉はニコッと笑みを浮かばす。それを見た亜理紗は不覚にもドキッとしてしまう。


「べ、別に礼なんていらんっちゅうねん!」


赤くなった顔を隠しながら言う。


『なあなあ、あんた、名前何て言うんだ? せっかくだし教えてくれよ。』


何やかんやと仕草が面白い亜理紗が気に入ったらしい。


「な、中野亜理紗やけど…?」


『亜理紗かぁ。良い名前じゃん。宜しくな!』


そう言って初めてじゃないように堂々と教室に入っていった。


「何なんホンマ! 初対面やのに馴れ馴れしいわ…! 友菜と全然性格ちゃうやん。」


そう言って教室に入るのだった。


これが、友哉と亜理紗のもう一つの出会いだった。

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