第三章【④】守屋卯月
卯月は奥背山に越してから、繰り返し同じ夢を見る。
今回も、気づけば自宅の玄関に立っていて、ふらふらと何かに誘われるように家屋の裏手へ回り込む。
背の高い男がいた。彼は卯月に背中を向けたまま、竹藪のほうへ歩いていく。
「待って、行かないで。お父さん!」
男の姿は靄がかかったようにぼんやりしている。それでも卯月は、本能的な部分で彼が父であることを知っていた。今日こそ追いつきたい。そして一緒に行くのだ。
お父さん、と繰り返し叫ぶ。しかし男は何も聞こえていないかのように離れていく。
駆け寄ろうとする卯月の腕を、がっちりと掴む者がいる。卯月と同じ顔をした男だ。
「離してお兄ちゃん。待ってお父さん!」
わかっていた。父の夢を見るたび、梅太に邪魔されることを。そして、ここでいつも目が覚めるのだ。しかし今回は違った。
ふと、父が足を止めたのだ。
*
目を覚ました卯月は肩で息をしていた。この夢を見るたびに鼓動が早鐘を打つ。
しばらく部屋の天井をぼうっと眺めていたが、寝苦しさに違和感を覚えた。いつもの部屋着ではない。そう気づいた瞬間、勢いよく体を起こした。
「目が覚めたか」
「……先輩、どうして私の部屋に?」
咄嗟に布団をかき集めるようにして抱き込む。貴一が不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「きみが倒れたからここに運んだんだ」
途端に、倒れる間際のやり取りを思い出して、己の失態に頬を引き攣らせた。
「ごめんなさい。あの、水縁さんは」
「卯月くんを心配していた。連絡を入れてやれ」
卯月は頷いてすぐに水縁に電話を入れた。通話を終えると、顔を顰めた貴一と視線が合う。
「電波、届くのか?」
「はい、うちからは届きます」
卯月はベッドの上で正座をして深々と頭をさげた。
「ご迷惑をおかけしました」
「構わない。それにしても卯月くんは軽すぎる。もっと食って肉をつけろ」
「あの、よく私の部屋がわかりましたね」
借りている古民家は広い。卯月が自室にしている部屋は、廊下を曲がった先にあるので玄関からは見えないし、とてもわかりにくいのだ。
「きみの兄という男が案内してくれた」
卯月は笑みのまま固まった。貴一は何のこともないように続ける。
「いつの間にか帰ってしまったようで、今はいないがな。よく似ていたので驚いたぞ。双子なんだな」
「兄に会ったんですか? 嘘、だって……そんなはずは。梅太は、存在しないのに」
貴一が眉をひそめた。
「どういうことだ」
「私には兄なんていないんです。だから、会うはずがないんです」
「卯月くんは今、『兄』に会ったのかと聞いた。思い当たることがあるんじゃないか」
「でも、いないんです」
ゆるゆると首を横に振る。貴一がじっとこちらを見ており、卯月は迷ったのちに話すことにした。
「私、児童養護施設で育ったんです。物心つく前に預けられたので、親の顔も知りません。というか、私には親や兄弟、親戚がいないんです」
児童養護施設での生活は、決して楽しいものではなかった。就職するまでの十五年間、施設の生活に耐え続けることができたのは、いつも傍に梅太がいたからだ。
「梅太の姿は、私にしか見えませんでした。私の寂しい心が作り出した幻なんです」
「イマジナリーフレンド、というやつか」
卯月は頷く。心の平穏を保つために、卯月自身が作り出した架空の友達。卯月の場合はそれが、双子の兄という設定だったのだ。
卯月は、兄が見えなくなった日を思い出す。真夏にも関わらず、分厚い茶色のコートを着た男。黄ばんだ不揃いな歯を見せて笑い、フリーのジャーナリストだと言った。
心地よい夢の世界にいた卯月を、あの男が現実へ叩き落としたのだ。そうして悟った。自分は存在自体が罪なのだと。
呼吸が浅くなり、卯月は首を横に振る。
「でももう見えません。……私、病んでるんです。仕事を辞めてから奥背山に越してくるまで、郊外の精神病院で入院してたんですよ。あ、精神病院って言っても、清潔で和気藹々とした場所でした」
貴一が頷く。
「昨今は福祉も進み、精神患者が過ごしやすい病院も増えてきた。卯月くんは、なぜ梅太が見えなくなったんだ」
「いないってわかったからです。梅太は私の空想の産物ですから」
自分で言ってから、話の根幹を思い出す。梅太の姿を貴一も目撃したのだ。
貴一の霊能力が原因か。霊能力者ならば、梅太の幽霊を見た可能性がある。違う。梅太は卯月が作り出したもので、実際はいない。そうでなくてはならない。梅太は、存在してはならないのだ。拳を強く握りしめる。
「空想かどうかは、それほど重要ではないと思うが」
「どういう意味ですか」
否定された気がして、声に苛立ちがこもる。
「本心を大切にしろということだ。卯月くんが兄を必要と感じるか、不要と感じるか。卯月くん自身の気持ちこそ、真実だろう」
やっぱり、貴一は優しい。態度が悪い、卯月の頭がおかしいと、罵られても不思議ではないのに。込み上げてきた熱が頬から顎を伝い、布団に落ちた。
嗚咽を懸命に噛み殺し、抱きしめていた布団に顔を押しつける。頭にぬくもりが触れた。すっかり慣れたそれは、貴一の手だ。
彼は幼子にするように、ぽんぽんと卯月の頭を撫でた。
*
卯月は仕事に行くために、玄関のドアに鍵をかけた。貴一から、しつこく鍵を閉めるように言われたためだ。
不覚だ。まさか、他人の前で子どもみたいに泣きじゃくってしまうなんて。しかも相手は貴一という職場の先輩であり、これからも顔を合わせる相手である。
思い出すだけでも恥ずかしい。
地面に転がってバタバタと悶絶したい衝動を耐えていると、卯月ちゃん、と声をかけられた。振り向くと、回覧板を片手に山川が立っている。
「旦那が出勤してすぐ届けに来たんやけど、卯月ちゃんも出勤前やね」
「急ぎの回覧板ですね。仕事行く前に会えてよかったです」
回覧板は月に一度だが、至急の用事の際にも回ってくることがある。
山川は「また出費が嵩むわぁ」と頬に手を当てて嘆いてみせ、卯月に回覧板を手渡す。
回覧板に挟まれた一枚の紙に気づき、視線を落とす。祭事の文字が飛び込んできて、胸の奥がざわめいた。
「祭事、するんですか」
「らしいわ。もうせえへんて言うてはってんけど、水縁さんの気分が変わったんかねぇ。それにしても今週末やなんて急やわ」
確かに、日時のところに今週末とある。
「今週末って、明後日ですね。間に合うんでしょうか」
「まぁ、祭事いうても、道具は大体揃ってるからなぁ。問題は人手やわ」
「私も仕事が終わり次第、手伝いに行きます」
「水縁さん、喜ばはると思うわ。卯月ちゃんのこと、孫みたいに思うてはるからね」
どうやら急ぎのお知らせは、この祭事の件らしい。他に連絡事項はないため、このまま隣家へ渡してから仕事に行くことにする。
「そや、この前頼まれたことわかってん」
卯月はハッと山川をみた。
「どうでしたか」
彼女には、求人チラシの出所を調べて貰っていた。出所といっても大層なものではない。どういう流れで卯月の手に渡ったのかを知りたいのだ。時雨に雇われたのは偶然だという確信を得て安心したい。しかし、山川は困ったように眉を下げた。
「あのチラシ、内山くんから貰ったものなんは話したやろ」
内山というのは、保険のセールスを行っている地元民だ。以前西尾のところで会った男である。
「つい昨日、きはったんよ。それでチラシの出所を聞いてんけど、変なんや。手渡しで貰ったんやて」
「手渡し、ですか」
「うちにくる途中、片眼鏡をつけた女の人から、うちに渡すよう頼まれたらしいわ。この辺は坂ばっかりやろ? 配るの大変やろ思って、引き受けたんやて」
時雨の姿が思い浮かぶ。
「ほかに特徴はあったんでしょうか」
「それも聞いたで。男装がえらい似合ってたって言うてたわ」
卯月は微笑んで山川にお礼を言った。
偶然、という言葉が淡い期待と共に砕け散る。唇を噛む。鬱屈としたこの感情を、どうすればいいのかわからない。
「卯月ちゃん」
バス停へ向かう途中、時雨に声を掛けられて飛び上がらんばかりに驚く。
集会場の前に見覚えのある白いワゴン車が止まっていた。手を振っているのは、くだんの時雨である。卯月はさりげなく深呼吸をして、微笑んだ。
「所長、どうされたんですか」
「例の件、都合がついたから迎えにきたんだ」
促されるまま助手席に乗り込むと、時雨は慣れた手つきで車を発進させる。揺れのほとんどない柔らかな乗り心地から、彼女の優しい性分が垣間見えた気がした。
「もう体は大丈夫かい」
「はい、ご迷惑をおかけしました」
「いいよいいよ、午前中に暑いところで作業させたからね。謝るのはこっちのほう」
気を失ったのは精神的な理由からだ。しかしあえてそれを伝えず、質問した。
「これからどこへ行くんですか」
「刑務所だよ」
ぎょっとする卯月に、時雨がからからと笑う。
「そんな顔しないで。やましいことでもあるのかい」
「そういうわけじゃないですけど、どうして刑務所に行くんですか」
「梅原陣に直接話を聞く」
確かに以前、そんなことを話していた覚えはある。
「本気だったんですか。冗談だとばかり思ってました」
「私はいつだって本気だよ。アポを入れてあるから、安心して」
梅原はすでに刑が確定している。
計画的ではなく自首をしており、事件を認めて反省していること。加害者の生育環境にも問題があるとしながらも、自己中心的で極めて残酷とし、実刑は十八年となっている。
人を殺しておきながら、たった十八年。無期懲役でもぬるいのに、軽すぎる。
「そういえば、先輩は一緒じゃないんですね」
「明智くんには別件を頼んでるから、刑務所に行くのは私たち二人だけだよ」
道すがらの会話はなかった。時雨の趣味だろうフォークソングが流れ、懐かしい心地にさせる。
一時間ほどで目的の場所に到着した。これから梅原に会うのだ。緊張で手のひらが汗ばんでくる。彼の生い立ちを擁護するような記事もあったが所詮は三流雑誌。どんな描かれ方をしようが、梅原は少女を殺害した凶悪犯だ。
憎悪を滾らせながら、時雨のあとに続いて薄暗い刑務所の廊下を進む。警邏に案内された先に、見覚えのある顔がいた。
厳めしい顔つきの刑事と、スレンダーな美女刑事である。染谷は不機嫌な顔を隠そうとせず、伊藤は卯月と視線が合うとにっこりと微笑んだ。
二人はK町東署の刑事だ。なぜ所属している警察署から車で一時間も離れたところにある刑務所にいるのか。時雨が鷹揚に手をあげた。
「やぁやぁ、ご苦労様」
「あんたが時雨か」
「そうだよ。よきにはからいたまえ」
染谷はこめかみのあたりをぴくぴくと震わせる。そんな染谷と時雨の間に入るようにして、伊藤が前に進み出た。
「本日、お二人の案内役を務めさせていただくことになりました。私は伊藤、こっちが染谷です。いつもはK町東警察署に勤めております」
「おや、どうしてそんな人がわざわざこんな遠くまで」
「上の命令だ。こっちだ、いくぞ」
今にも舌打ちしそうな態度で、染谷が踵を返す。
所長は何者だろう。染谷の反応からして、時雨が理由でここへ派遣されたようだが、多忙な刑事が案内役のために動くなどあるのだろうか。
ふと、染谷が足を止めて振り返った。彼の刑事らしい鋭い視線が時雨を見据える。
「俺たちは宝田杏花刺殺事件の担当だ。事件に関して知りたいことがあれば、聞いてくれ。すべてあんたに伝えるよう上からお達しがあった」
「ああ、だからきみたちがわざわざ案内にきてくれたのか。気が利くね」
時雨は嬉しそうに微笑み、染谷は不愉快そうに顔をしかめ、卯月はただ困惑する。
刑事が捜査情報を寄越すなんて、信じられない。
それだけ時雨の所属する組織の力が大きいということなのだろうが、だとすると、その組織は一体何なのだ。警察すらも動かす組織なんて、普通ではない。
「梅原はすぐそこだ。俺たちも立ち会う」
顎をしゃくり、染谷が歩き出す。
彼が立ち止まったのは、廊下の角を曲がって三つ目の部屋の前だった。白いプレートに会議室と印字されている。染谷はドアを強くノックし、返事ののちにひらく。
会議室はこぢんまりとしていた。ツンと鼻にくる消毒液の匂いが、病室を彷彿とさせる。部屋の中央に、会議用のテーブルが二つくっつけてある。三脚ある椅子の一つに男が座っていた。
――梅原陣。
間違いない、杏花を殺害したあの男だ。湧き上がる怒りを飲み下し、梅原を睨みつける。しかし梅原は視線をテーブルに縫い付けたまま身動き一つしない。
ふと、卯月は彼の様相に違和感を覚えた。
目の下には濃い隈があり、頬骨がくっきりと浮かぶほどに痩せこけている。椅子に座っているが、少し押せば倒れてしまいそうなほど細い体躯をしており、おおよそ生気というものが感じられなかった。
「へぇ、面会室じゃないんだ」
時雨の声で我に返る。確かに、ここはただの会議室だ。梅原の背後に警邏が二人立っており、梅原の腰を縛っている紐を握り締めていた。
「板越しより、直接話したいって言ったのはあんたじゃないのか」
時雨は今思い出したというように頷き、染谷は益々不機嫌な顔になる。
染谷は伊藤に視線で合図をすると、二人で梅原の背後に回り込み、拘束縄を持っていた警邏と交代する。警邏たちは時雨に会釈をしながら部屋を出ていき、「こちらで待機しておりますので」と言い残してドアを閉めた。
しんと静寂が下りて、卯月は緊張から手のひらをぎゅっと握りこむ。
時雨を見ると、彼女はいつも通り飄々とした笑みを浮かべていた。そのまま迷いなく梅原の向かい側の椅子に座る。机二つ隔てているとはいえ、身を乗り出せばお互いに届く距離だ。
卯月は深呼吸をしてから、時雨の斜め後ろに立つ。少し離れた理由は、怒りのまま梅原を殴りつけてしまわないかと危惧してのことだ。
梅原を見た。彼に対する印象は、部屋に入ったときと変わらない。視線は机に縫い付けられているが、瞳には感情が一切なく、ガラス玉のように虚無が広がっている。
肩透かしをくらったような思いだ。だが、全身から反省しているという雰囲気を醸す彼に、卯月は徐々に苛立ちを募らせていく。
時雨が机の上で両手を組んだ。
「やぁ、こんにちは。梅原陣くんだね」
梅原の体が小さく震え、おそるおそるといったように顔をあげた。時雨を見たのは一瞬で、視線がサッと下に向く。
「いくつか聞きたいことがあるんだ。まず一つ目。宝田杏花ちゃんを殺害したときの状況、どんなふうだったの」
途端に梅原がぶるりと震え、唇を噛む。
「……ごめんなさい。あ、あんなこと、するつもりやなかった。僕はただ、心配で」
「うんうん。昔からの知り合いなんだって?」
「う、うん、そう」
梅原の言葉遣いはたどたどしく、年相応とは思えない。
「杏花ちゃんとは、いつ頃知り合ったんだい?」
「小さい頃。せやから、杏花ちゃんは覚えてへんかった。送っていく、って言ったら、怯え、させちゃった」
まるで自分はいいことをしようとしたが杏花の誤解で事件が起きた。そんなふうに聞こえる。卯月は、梅原の本性を暴いてやろうと目を凝らした。
しかし、時雨が質問を重ねれば重ねるほど、梅原がただの小心者に過ぎないと知る。
梅原は、改めて自分の口で語った。
事件当時、彼は夜道を行く杏花を見つける。一人は危険だろうと思い、「家まで送るよ」と声をかけた。もし断られたらそれでいいと思っていた。しかし、予想に反して杏花は軽蔑したような目を向け、「近づかないで、マザコンのくせに」と怒鳴ったという。
「なぜ、杏花ちゃんに声をかけようと思ったんだい。他の住民でも同じことをしたかな」
「人による、と思う。それに、杏花ちゃんは、宝田のおじさんの娘さんやし」
「宝田のおじさん、っていうと、宝田杏花の父親だね」
「う、うん。うちのオヤジと同級で、何かと世話をやいてくれててん。杏花ちゃんが小さい頃、何度か会ったのも、その関係で。だから……声を、かけた」
梅原は目を皿のように見開いて俯いた。
彼の両肩が上下している。会話している途中から徐々に呼吸が荒くなっていたが、卯月の目から見てももう限界だ。染谷が時計を確認した。
「そろそろだ」
「あと二つ、質問がある。きみは、自分の父親をどう思ってる?」
「嫌い。宝田のおじさんがお父さんならよかったのに。なのに、なんで僕、杏花ちゃんを――」
梅原の体が大きく震え、彼は勢いよく天井を見上げる。見開かれた目は充血し、彼の喉の奥から、悲鳴とも言葉とも区別のつかない禍々しい音がこぼれていく。
「じゃあ、母親のことはどう思ってるんだい」
ぴたり、と梅原が静かになった。
沈黙ののち、天井を見上げたまま梅原が囁くように言う。
「わからへん。ほとんど、覚えてへんから。……でも、お母さんはいつも優しい。そんな人、おらんのに」
梅原の両目から、つつ、と涙がこぼれた。
*
梅原にとって、母親は心の拠り所だった。
生きるために必要な、都合の良い妄想。本当の母親はそんな人物ではないとわかっていながらも、妄想の母親に縋りつくことでしか自分を保てなかった。
卯月にはその気持ちが痛いほど理解できた。
杏花の笑顔を思い浮かべ、強く拳を握りしめる。それでも、指の隙間から怒りの感情がこぼれ落ちていく。どうあっても、卯月は彼側の人間だった。
「せっかく来たけど、怨霊とは関係なさそうだねぇ」
帰りの車中で、時雨が朗らかな口調で言う。
彼女は始終、いつもの調子を崩さなかった。まるでこういったこと――殺人犯との対面が、初めてではないとでもいうように。
「所長は、あえて私を連れてきたんですか」
「被害者と友人だったんだろう? 梅原と話してみたいんじゃないかと思ってね」
「わざと私に、梅原の母親の話を聞かせたんでしょう」
声が震え、口調が強くなる。
沈黙のあと、時雨の笑みをルームミラー越しに見た。
彼女は困ったように眉を下げていた――などということはなく。
「さぁ、なんのことだろう」
いつも通り飄々と微笑んでいた。




