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短歌・詩

人間賛歌/余命宣告

作者: 囘囘靑

蜘蛛の巣のように張り巡らされた

制度の隙間で

不完全な生物たちが

旅立ちを夢見ている


金庫の中には0

がひしめいていて

教科書に載らない褒め言葉に

寄りかかることすら許されない


しがみつこうとしたり

連れて行ってくれなかったあの日々を

最初から無かったことにできないかと

十字架を背負って誰かが祈っている


少ない言葉で紡がれる

声にならない声のバトンパス

絵に描いたような「いい人」たちが

「普通」を削っていく


多くを求めることは罪なのかと

改めて思う

正反対に立つ者こそが

夢を継承していく


鳴り止まない問いが

今日も胸を打つ

旅立っていった者たちの影が

静かに息をしている

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