エピソード7:最強ママは忙しい / 2
かほりが加わると、大抵、乙女トークか下ネタトークになる。この日は前者で、先日、巳茶と2人できのきょにいたら、珍しくかほりの仕事のことを聞かれたのだという。もう明かそうか。かほりの職業は、出張彼氏。ざっくり言うと、おうちまでイケメンをお届けして甘々トーク☆というのが仕事内容である。
同伴で外出、いわゆるデートは別料金。夜間帯と休日はお高め。と、巳茶に答えたところ、巳茶に「夢のあるお仕事ですね」と言われたのだそうだ。かほりは耳まで真っ赤になったという。かほりは真珠のお気に入りだが、そのかほりのお気に入りは巳茶なのだ。ヴェロニクス内でも盾役の巳茶のサポートをすることが多い。
かほり<実のところ、アタシのお仕事は女の子の夢を叶えるお仕事だから、その通りなのよ!>
kanapo<かほりちゃん、人気No.2の彼氏なんでしょ?>
かほり<そうよ。No.1は元ホストだから、敵う気しないわー>
アタシもエスコートされたぁい!と、言うかほりに対して、真珠は、それはあたしにゃ叶えられんわ、と心の中で呟く。叶うなら、真珠だってエスコートされたい側だ。かほりにそれを求めることが出来ないのが、少し切ない。そして、そうこうしているうちに、加奈子の子供たちが帰ってきた。さて、また戦争だ。
きのきょを離れ、加奈子は帰ってきた双子の息子、千夜と花火のお弁当箱チェックをする。好き嫌いをして残していないか、のチェックだ。今日は合格点。チェックが終わったら、小学校からの連絡事項を聞く。その後、おやつを出して、宿題をするように言い、夕食の支度に取り掛かる。ちなみに夏はそうめん、冬は鍋が多い。
「ママー!これわかんない!」
「オレもわかんなーい!」
支度中に宿題のヘルプが飛んでくると、火を消して教えに行く。というのも、やる気があるうちに見てあげないとやらなくなるのだ。何だかんだやっているうちに、芳花が帰宅する。気が向くとお風呂の支度を手伝ってくれるので、加奈子は助かっている。夕方遅く、一が定時に帰ってくると、夕食タイムだ。
あとは順番にお風呂に入り、各々の時間を過ごす。加奈子と一は、きのきょとヴェロニクス。芳花は最近出来た彼氏と通話、千夜と花火はゲームなど、だ。




