『街道沿いのプレスマンの木』
大きな街道沿いに立っているプレスマンの木が、夏の間は街道を歩く旅人に休息の日陰を与えていたのに、秋になって実が熟してくると、旅人が、プレスマンを落とそうとして、幹を蹴ったり、枝に石を投げたりしました。
プレスマンの木はこれを嘆きました。もう少し時がたてば、これでもかこれでもかと、プレスマンを降らせて、街道を行く人々の癒やしになろうと思っていたのに、そんな心も知らず、無体をする人々に、いつか災いを食らわせてやろうと、かたく心に誓うのでした。
教訓:心ない人は、恩がわからずあだをなすものです。