九月
九月一日
今日から九月
父様と母様が来て、もっといい人を見つけてくるからなんて言ってきた
誠一さんよりいい人なんているわけ無いのに
でも誠一さんにはもう会えない
今日のおくすりも苦かった
九月十三日
最近お姉ちゃんの姿が見える
私を迎えに来たのかな
だってお姉ちゃんは3年前に死んでいるもの
今日のおくすりはあまり苦くなかった
九月 日
痛い痛い痛い痛い痛い痛い
おくすり甘い
九月一五日
お姉ちゃんが何か話しかけてくる
だけどお姉ちゃんの声は聞こえない
何が言いたいのかな?
私を連れて行くなら早く連れて行ってほしい
九月一七日
先生に怒られた
わけがわからないよ
歩き回ったりしていないのに
でも足が泥だらけになっていた
なんでだろう?
九月一八日
気がついたら裸足で知らない所にいた
すぐに先生が見つけてくれた
夢遊病?なにそれ
また違う病気になったの?
もういやだ
九月二十四日
今日は朝からずっと眠たい
まだお昼が過ぎた所
今日はおやすみなさい
九月二十六日
また足が汚れていた
気づかれては居ないみたい
お姉ちゃんがいつも通り話しかけてくる
相変わらず声は聞こえない
今日のおくすりは甘かった
先生大好き
九月三十日
今日で9月も終わり
父様も母様も全然来てくれない
ずっとそばにいてねお姉ちゃん
先生がほるまりんの何かが無くなったって
お姉ちゃんが持っているよって言ったら
変な顔をしながら頭を撫でてきた
変な先生
本当のことなのに
今も目の前でお姉ちゃんが持ってるよ