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89、歓待


 そうやって政治的には箸にも棒にも掛からない学友を選んで王太子になんて興味ないアピールをしてるのに、第一王子の側が妙に対抗心を燃やしてるみたいなんだよね。

 宰相が止めててこれだから疑心暗鬼って一度なっちゃうと厄介。


 対外的には私がドワーフ族に会いに行ってたことは秘密でぷらぷら遊学の続きをしてたことになってるんだけど、人の口に戸は立てられないからなぁ。


 第一王子一行は張り切ってエルフ族に会いに行ったよ。

 二月ほどして帰ってきて、向こうでは歓待されたってご満悦だったけど……え、それだけ?

 相互不干渉の約束をしてきたとかそういうことでもないと。

 国費使って何しに行ったんだ。

 

 じつのところ彼らが接触できたのはエルフの一部族でしかなかったようだ。

 つまりいいようにあしらわれたわけ。


 もっとも舐められないように手ぶらで行ったとか訳がわからないんだけど。

 ライバル会社だろうとなんだろうと大の大人の時間を割かせるんだから手土産ぐらい持っていくよね?普通。


 にもかかわらず第一王子に会って殺さず帰してくれたのはどういう意図なんだ?

 しかもどんなに質素なメニューでも飲み食いさせてくれたなんてさ。


 まあ公平な目で見ても第一王子の近衛たちは弱いわけじゃないし、前回の小競り合いではうちの国はエルルたちに勝ってるし、だからこそ王子を使者にするなんてことが罷り通ったわけだけど。

 忘れちゃいけない、私たちはエルフ族の全貌を知らない。


 あ~なるほど。エルフが初対面の人物を質素にもてなすって、京都のぶぶ漬け的な意味があるわけね。

 ……は、恥ずかしいわ!

 今頃うちの国めっちゃ馬鹿にされて笑われてるんじゃない?


 せっかく自国内にエルルたちがいるのに、なぜ話を聞いて対策を立てるとかして行かないんだ。

 主人が気が付かないなら周りが気を利かせるものでしょ……って、ああ脳筋ばっかだっけね。



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