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85、図書館少年


 それで図書館通いの少年だけど、司書にでもなればいいんだよ。

 だって建物自体主なところは完成してオープンしてるけど、まだまだ別館とか立てる余地のある設計だし、蔵書はずーっと増え続けていくからいつまで経っても読破はできないよ?


 王が「なぜあのような者を学友にしたのだ」って文句を言うから即、反論してやったね。

「王よ、よく考えてみてください。王族とは忙しいもの。しかし、多くを知り様々な状況に応じて判断しなければなりません。本がその手助けをしてくれることは間違いありません。しかし!多忙故にすべてに目を通す暇がない。ならばそれらを詳細に頭に納めた者が側にいればどうでしょう? こちらの問いに即座に答えるはず」

「む……確かに」


 王はキルヒャー先生の足をぶった切ったことを相当に後悔してると思うよ。

 宰相も使える男だけど誰だって知識には偏りがあるものだし、どんなに優秀でも一人の人間にできることなんて高が知れてる。


 そんなわけで図書館少年は時々王に呼び出されてるみたい。

 私がキルヒャー先生を引っぱった腹いせもあるかな?

 そのうち「学友」を取られちゃいそうだけど、まあいい。

 来年成人なら就職先が決まってた方が安心でしょ。


 ただ王には切にお願いしたい。

 頭に来たからって簡単にぶった切らないでね。


 そしてもう一人はやはり十四歳の少女。

 数字に強くお金が好きそうで頼もしいってこともあったけど、来年成人したらヒヒ爺男爵の何番目かの妻にされるところだったんだよね。

 「王子の学友に選ばれたおかげでその話が流れました」って涙ながらに感謝された。


 絶対にいい相手を見つけてあげるからね!


 本人的には身分が下でもなんだったら平民でもいい、それでもできたら年の差は十歳未満がいいって……もう希望条件が低くすぎてこっちが泣きそう。

 彼女仮にも侯爵令嬢なんだよ? 後妻の連れ子だとか色々あるみたいだけど。

 まあまあ貴族にもいろんなのがいるから、それなりの中でも良さそうな奴を見付けてやるぞと決意してる端から、あれ?この子チラチラ特定の護衛を見てるじゃないか。


 よし、お前だ! 

 もう場末の娼館通いは止めろ。

 金は出してやるから治癒魔法掛けてもらって丸っときれいな体になってこい。

 ほら見ろ可愛い子だぞ?

 七つも年下の何が不満だ!

 観念しろ。


 ソイ先生だったら私も出し惜しみしたけど、アレならまあ。

 いや一応、仕事には真面目だし、サバ……訓練にも一応付いてこれてるし、子爵家の三男だし。

 第一に彼女が惚れちゃってるんだからしようがないんじゃないかなぁ。

 いやメデタイ!



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