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77、席順


 やってきましたプレ授業の初日。


 城の一室を階段状の教室に改装。

 黒板もチョークも作らせたし、観覧席の長机同様、凝った彫刻の施された教壇も見事なもの。


 私は、教師もだけど生徒側もよく観察したいので、昔小学校で担任専用のデスクがあった所って言えばわかるかな?

 それともいまはないんだろうか……教壇脇の窓側に専用の机を斜めに設置。


 基本的に王家に対して忠誠心の高い貴族家が選ばれたはずだけど、嫡男を仕えさせるならやはり王太子確実と目されてる第一王子だよね。

 第二王子は馬鹿じゃないし弱くもないけど変わり者だって評判だし、肝心の武の力がどれだけあるのかよくわからない。


 そこへ持ってきてあの招待状だ。

 誓約書と共に送り込まれてきたのは各家でお荷物になってる子供たち。

 下は五歳から上は十八歳と幅広い。

 私の学友候補となる子供だけを見れば男子が三分の二、女子が三分の一くらいの割合かな?


 ただし家の中でどんな立場だろうと一応、貴族家。面子があるので従者が一人ずつ付いている。

 付いているんだけど、男子でも男の従者を付けてもらえるほどの扱いはされてないみたいで侍女が多い。

 なので結果的に教室の中の男女比は半々。これならダンスの練習もしやすいね。


 で、いま何が起こってるのかというと席順で揉めている。

 家の中でいじけてるが故に外ではより強固に自分の立場を主張せねばって気負う子供たち。

 呆然と突っ立ってるんじゃなく言い合えるのはいいことだと思うけどね。


 この階段状の席が問題なのだよ。フフフッ。

 いや、私には黒板が見やすいように先生の話が聞きやすいようにって意図しかなかったよ?


 それが前列つまり教師=国であれば王に近い席が物理的に低い位置にあり、遠く離れた席が高い位置にある。

 さて身分の高い貴族家出身であることを自認する僕は私は、どちらに座るのが家の威信を損なわない道なのだろうか。

 きれいに意見が揃えば揉めなかったんだろけど、受け取り方考え方は様々。


 さらに侍従たち。こちらは一応貴族の子女ではあるものの実家が寄子である以上、寄り親の家の子に一段下がって使えなければならない。

 また寄親の子の方も当然そのように相手を扱う。

 同席なんてとんでもないわけだ。


 それで皆、階段席と教壇の間のいちばん低い場所で寄り集まってるわけだけど、私もこれをくだらないって嗤えない立場なもので。

 だってこのシステムを否定しちゃったら、のんきに王子なんかやってられないわけよ。



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