表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/162

76、男の子


 子供にしたら半年って長いんだった!

 久しぶりに会ったミシェルとの微妙な距離感に大ショック。

 でも、それを口にして責めるなんてことは絶対にしないよ。


 一方で恥ずかしそうにちらちらこちらを伺う様子にグッとくる。


 知らぬふりでいつも通りを心がけて、さらに穏やかに穏やかにって自分に言い聞かせながらお茶を飲んでるうちに、やっとミシェルも言葉数が増えてくる。

 目が合うとすぐ俯いちゃうんだけど。

 ほっぺが可愛らしいピンク色に染まってるから、嫌われてるわけじゃないんだよね、ね?


 ミシェルは私からの手紙を読むために勉強して、もうほとんどの字が読めるようになったんだって。

 書く方はまだ半分くらいしかできないらしいんだけど、いやいやまだ七歳だよ。うちの子天才!


 その日は庭園に咲く花を摘んで一緒に押し花を作る。

 ミシェルから「教えてくださいませ」っておねだりされちゃったからね!


 見栄えを重視して選ばれ手入れされてる花だから、一輪でも相当にボリューミー。

 トムに厚みのある個所をナイフでカットさせたり、ちょっと小技を駆使して華やかに仕上げる。

 出来上がりは後のお楽しみだけどさ。


 綺麗な額を用意しておこう。


 季節外れだけどお手製のマフラーをプレゼントしたら、嫌な顔一つせず受け取ってくれたよ。

 以前の全開の笑顔も可愛かったけど、いまのはにかみがちの笑顔も堪らん!


「ダンカン様、かっこうよくなられました」

 だから照れてしまって上手にお話できなくてごめんなさい、だって。

 うぉーん、うれしい! ちょっと恥ずかしいけど、一方で私も男の子だったんだって一安心。


 日焼けしすぎだって侍女たちは大騒ぎしてたけど、ミシェルがそう言ってくれるなら別にいいじゃないか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ