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71、帰還


 半年近く離れていたから、ジャンクリン王国の発展具合がよくわかる。

 もちろん多少の地域差はあるけどね。

 王都なんて人口倍くらいになってんじゃないの?

 いちばん驚いたのが正妃の美魔女っぷりっていうのもどうかと思うけど。


 どうやら獣人国は新王が立った後の内戦に突入したようで、過去の傾向から一年後にはうちに攻めてくるって予測が立つ。


 某子爵を通じて狐人族に方位磁石を渡し、獣人国内の大まかな地図を作るよう命じる。

 ついでに各族軍の規模や装備、何族と何族が協力し合ってるか揉めてるか等、最新の情報も集めさせる。


 某子爵の知恵袋と化してるロキ先生によれば、白毛の者は色有の者からすれば物も数にも入らない。

 蔑まれることはあっても獣人国内をうろついていても何とも思われないので心配ご無用とのこと。


 白毛の虎人は狐人族に属し色有の狐人は虎人族に属してるとか、やっぱり当事者に聞かないとわからないことって多いよね。

 いやいや私は一切どの作戦にもかかわってないよ?

 完成型の方位磁石と調教済みのストーンバードを提出して、ドワーフの有用性を力説しただけ。


 獣人国戦を勝ち抜くためには、エルフ族とも交流を持ってせめて背後を取られないことが最低条件だとか、宰相の頭が突然回るようになったというより、その意見が通りやすくなったっていう方が正しい。

 武と文、大きく傾いてたバランスが変化してきたってことだね。


 これには正妃をはじめとする貴夫人たちが力を持ってきたことも無関係じゃないだろう。

 経済もよく回してくれてるようだし、綺麗になった奥さんにそれとなく何度も囁かれたら、武張った考え方も本人は気付かないまま微妙に変わっていってもおかしくない。


 早々に学院長のポストを狙ったりドワーフ族を言葉一つで従えようとしたり、武器を取って手柄を立てるばかりが出世の道じゃないって気付いた者もいたもんね。

 フッ。狙い所はいいけどまだまだだな。


 ちなみにいまの道化はただ笑いを取るだけの存在に成り下がってる。

 前任者がどうなったか聞けば守りに入っちゃうのもわからなくはないけど、やはり貴族出の甘ちゃんってことなんだろう。

 「頭と口さえ残っていれば後はどうなろうと構わん」って言い切って、それを体現してるキルヒャー先生とは覚悟が違うわな。



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