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58、ハーモニカ


 道中ずっとハーモニカを練習してる私とドワン。


 もとより私がハーモニカの内部構造をまったく知らなかったので、テリーと職人たちが頭を捻った結果、望む音が出てるからいいんじゃないかな?


 ドワンが苦心して復活させた「錆びない鉄」あってこその楽器だし、形状といい音といい演奏の仕方といいドワーフには堪らないらしい。


 ドワンは私が練習曲にしてた赤いトンボの歌が気に入ったようだ。

 うん、名曲だよね。


 でもドワーフたちが坑道で景気付けに歌うっていう曲も、明るくて賑やかでいいと思うよ。

 ……夜中トイレに行く時歌おう。


 互いに教え合って、まあ私の方が覚えが悪いわけだけど……ドワンが根気強いのか、それもドワーフの性質なのか。

 一月かけてなんとか三曲、私もリール系の曲を吹けるようになったよ。


 文官は不器用なのでと固辞したけど、エルフは二胡みたいな楽器に飛びついた。

 理由はやっぱり弓を使ってるからだって。いや矢は射れないからね。


 ギターを試作した後だったからバイオリンの仕様は飲み込んだテリーも、弦を擦るって感覚がわからなかったみたいで、試しに作ったのがこの楽器。

 本物知ってる人もいないし、もう二胡でいいよね。


 風の音に似てるって感動して即興で弾いてるけど、毎回ちゃんと曲になってる。

 癒されるわぁ。……初めの頃、皆に苦悶の表情をさせてたのが嘘みたい。


 私? 私はいまだビミョーな顔されてるよ。王子だから誰も何も言わないけど。

 まあ、ブカブカ音を立てるのは羊を追い立てるためでもある。

 何より楽しいしね!



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