27、スイーツ
もともとピタパン、いま湯ごね。
私のいい加減な知識でもなんとかしてくれる料理長。
ここまできたら天然酵母まで行っちゃっていいよね?
きっかけはまあ、バターが日常的に手に入るようになったことだね。
以前ミシェルにプレゼントしたクッキー、じつはラードクッキーだった。
バターの香りってどうしてこんなにいいんだろう。
焼き立てパンに顔を寄せてスンスンしちゃう。
毒見、毒見早くして!
……はぅ~、幸せ。
今日はミシェルが来るから、これでサンドイッチを作らせよう。
くっ、油か……今日のところはラードマヨネーズで。
オリーブか菜種か椿でもいい、探させよう。
ん? エルフが皮の鞣しに使ってるあの植物の実でもいけるかな?
後はスコーンとクロテッドクリーム。
それとジャムクッキーがよいかな? 見た目も可愛いし。
咽せない系はプリンとゼリーどっちにしようか。
アイスクリームも捨てがたいけど、まだ時期的に早いか。おなか壊しちゃったら可哀そうだし。
あっと驚かせたいけど飽きられるのも悲しいから、いっぱい並べたいけど小出しにしたいこのジレンマ!
ドワンに作らせた泡だて器が大活躍。
エルルが「こんなのはどうでしょうか」って集めてきた植物の中にバニラビーンズがあったのも悦ばしい。
当初より、新スイーツは真っ先に王妃サマに献上してます。
前世お局様にそれはそれは気を遣い、後に局になってた私。
一見男が威張ってる世界でも、影の実力者を蔑ろにしたら生きていけないのだよ。フフッ。




