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20、固有魔法


 五歳になってやっと自分の使える魔法を知ることができた。


 二歳年上の兄である第一王子の鑑定のついでだけど。

 一応『これをきっかけに魔法が使えるようになっても、それをコントロールするだけの自制心がある』って判断されたってことでいいのかな?


 魔法が使えることを隠すのが当たり前だった世代も孫子の能力は気にしたって話だし、こうやって家族や重臣限定とはいえ晒し者にするくらいだから、魔法使いだってことがステータスになる日もそう遠くないのかもしれない。


 それにはなんといってもこの人の影響が大きい。

 そう、王である父は火魔法が使える。

 一口に火魔法と言ってもその効果は様々で、彼の場合は剣に炎を纏わせて敵を焼き切る。

 その炎は刃の形を保ったまま最長五メートルは伸びるらしいよ。


 固有の魔法名を付けるのも鑑定魔法士の仕事で、その名も《炎剣》


 派手でカッコイイから、魔法を忌避しがちな人たちにも大受け。武器の形を保ってることも大きいか。

 共に狩りに行ったり戦場に立った家臣たちは話盛り盛りで大絶賛だよ。


 王であるにもかかわらず暇さえあれば魔物狩りに行く人だから、ほかにも魔法を使えてもおかしくないけど妻たちにも内緒にしてるみたい。

 しょうもない魔法で格好悪いからだと私はにらんでるけど。


 一方、王妃である母は祖父から受け継いだと思しき風魔法が使える。

 遠くの音を拾える《遠耳》つまり地獄耳。


 その二人の子である第一王子、兄は風魔法だった。

 声を大きく響かせる《拡声》

 敵を怯ませ味方を鼓舞する効果もあるらしく、リーダーシップを発揮するべき次代の王にふさわしい魔法だって皆で盛り上がってた。


 で、私は……《熱》

 「火魔法か水魔法か、いや風魔法かはたまた土魔法か」と鑑定魔法士を大いに悩ませ、親兄弟はじめ家臣たちも微妙な表情だったけど、なんでよ?

 「あらゆる物質の温度を変えられる」なんて、私的には「大当たり~!」なんだけど。


 で、いろいろ試した結果。


 風呂桶一杯の水を十数秒で適温にすることができる!

 大鍋一杯の水を一気に沸騰させることができる!

 コップ一杯の脂を数秒で煮立たせることができる。


 洗面器一杯の水を十数秒で凍り付かせることができる。

 一瞬で花を一輪凍らせて、掴んで砕くことがができる!

 数分かけて凍らせた果物で釘が打てる!


 正妃から風呂に対する反応があったけど、それだけだった。

 ええ、ええ毎日沸かしますことよ? ママン。


 他にも部屋の空気を常に快適な温度に保つことだってできるのに、まったく。

 これがどれだけすごいことか皆わからんのです。


 フフフッ。

 明日はソイ先生だけを(とも)に初・魔物狩りだ!



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