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非魔法使いによる反則的異世界攻略  作者: 群青
―― 炭鉱族/ドワーフ編 ――
66/175

第66話「衣替え」


 異世界生活21日目……


 アヴァロニア大陸の最南端に位置するギルベリル王国・王都パルミラーデ。

 人口の半分が人間族(ヒウマ)、残りの半分が耳長族(エルフ)獣人族(ビスト)、そして炭鉱族(ドワーフ)の多民族国家。

 とうとうやって来た……


「ここが…… アヴァロニア大陸……」

「あぁ、このヒトがごった返してる感じ…… 朝の駅前みたいで懐かしい」

「うわわ、人が多いぃ~」


 確かに…… チョット人が多すぎる気がする、祭りでもあるのだろうか?

 見た感じ冒険者っぽい奴が多いのが気になる…… ここは魔王領と接している国だから冒険者が多くても不思議はないが……


 まぁいい、情報収集は既にベルリネッタが始めてる、今後の方針を決めるのは報告が上がって来てからでいいだろう。

 それまでにやることは宿、飯、あとはショッピングってトコロか。


 まずは武器屋へ行って新しい剣を探し、次に防具屋へ行って鎧を新調する、そのあと道具屋で薬草や毒消し草などの消耗品を購入、最後に街中の人に話しかけてイベントフラグを立てる。


 ゲームだったらね。


 しかし我々には何の特殊効果もない店売り武器など必要ないし、防具も同様だ。

 魔無(マナレス)に効果あるかどうか判らない薬草や毒消し草なんてアイテム欄を圧迫するだけだ。


 …………


 あれ? 見知らぬ街へ来た時って何をすればいいんだろう?

 普通の旅行だったら観光名所でも回ればいいんだろうけど…… そもそも観光名所があるのか? う~ん……


「おにぃちゃん、どうしたの?」

「いや、何をすればいいか……」


 ! そうだ!


「シャロの服を買いに行こう!」

「ふく?」

「ああ、フリフリの可愛いの買おうぜ」

「好きなの選んでいいの?」

「あぁ、何でも買っていいぞ」


 金はたんまりあるからな。


「わ~い♪ おにぃちゃん大好き♪」



 ギュッ♪



 シャロが抱き付いてきた…… ナニコレ? スゴイ楽しい。


「それじゃ早速服屋へGOだ!」

「ご~!」

「おん!」


 適当に歩き出す。

 これだけ大きい街だ、通り沿いに服屋なんかいくらでもあるだろう。


「…………」

「…………服」

「…………服」


 そしてそんな俺たちのあとをベルリネッタ以下2名がぶつぶつ呟きながら付いてきた。



―――


――




「おにぃちゃん、これ欲しい♪」


 シャロが選んだのはマーメイドラインのドレスと振袖を足して2で割った様な服だった……

 いや、服というよりドレスって言うべきか?


人魚族(マーメイド)は成人するとこんな感じの服着て地上に出るんだって、シャロはまだ成人してないけど地上に出てるから」

「なるほど…… 伝統衣装みたいなモノか…… キララ、シャロの試着を手伝ってやってくれないか」

「え? あ、は~い」


 ホントは俺が手伝ってやりたいトコロだが、俺はロリコンじゃないからな、あらぬ疑いを掛けられたくない。


 …………


 そういえば街には結構女性冒険者もいたのにビキニアーマーを見かけなかったな……

 最前線のアヴァロニア王国の方へ行けばそういう人もいるのかな? もっと重武装になる可能性の方が高いけど……


 だったらいっその事…… いやダメだ、しかし…… ぐぬぬ……


―――


「おにぃちゃ~ん、見て見てぇ♪」

「お……おぉ……!」


 下半身の防御は完璧だ、長いスカートの端から尾びれちょろっと見えているが、それ自体がデザインに見える。

 普通なら歩くのに邪魔になるだけだが、シャロはまだ歩けないから関係ない。

 個人的にはロングスカートにはチャイナ服みたいなスリットが入ってると嬉しいんだが、それじゃせっかく隠している意味が無い。


 つまり何が云いたいかと言うと……


「完璧、カワイイ」

「わ~い♪ 褒められたぁ♪」


 素直に喜んでる…… うん、カワイイ。

 そうだな…… スリットはシャロがもっと成長してから入れて貰おう。うん。


「その服はそのまま着て帰ろう、それともう何着か選んでくれ」

「は~い♪ ハヤタロー」

「オン」


 シャロを早太郎の背中に乗せてやると、自ら次の服を選びに行った。

 うむ、いい買い物したな。


「あの…… ご主人様……」

「ん? どうしたキララ?」

「私も…… 新しい服が欲しい……かなぁ……って」

「なんで? その服似合ってるから良いじゃん」

「ハァ…… そう言うと思ってました、でもですね?」

「?」

「せっかく10代なんだし、ミニスカートとか履いてみたかったり……して?」


 ミニスカート……だと!?


 この世界にやって来てはや三週間…… 思えばミニスカートにはロクな思い出が無い!

 ゴブリンやらオークやらトロールやら…… どいつもこいつも揃いも揃って生足の間に見えてはいけない〇U〇が顔を出しているんだ。

 この異世界でミニスカが普及してないのはきっとアイツらのせいだ!


 まぁアレらは正確にはミニスカとは言わないだろうけど……


「キララ君」

「はい! 何でありましょう、ご主人様!」

「貴殿の健闘を祈る」

「了解であります! 大神キララ発進します!」


 キララは俺に敬礼すると勢いよく戦場へ飛び出していった。

 きっとこの世界のミニスカの概念を根底から覆すような戦果を上げてくれるだろう。


 あ、ちなみにヴェラ嬢はミニスカだったけど、後ろから見るとローブで隠れて見れない、正面から見るとヴェラ嬢に睨まれるのでやっぱりちゃんと見れない。

 いま気づいたが、確かにミニスカ成分不足気味だわ。


 これだけ期待させておいてもしジーンズをミニスカの下に履いてきたら怒る。


―――


「大神キララ、只今帰還しました!」

「お~、お帰……り?」


 キララは何故かセーラー服を着ていた。


「は? なんで? どうしてセーラー服があるんだよ? もしかして過去の英雄候補が持ち込んだ文化か?」

「ちょっと違うみたいですよ、コレ、男物ですし」


 あぁ、そういえばセーラー服って元々は海軍の軍服だったんだっけ? ポパイもセーラー服着てたような気がする。


炭鉱族(ドワーフ)用の小さいサイズがあって良かったです」


 炭鉱族(ドワーフ)用…… 髭モジャがアレを着るのか?

 ちょっと想像してみたが、どうしても警官に職質されてるシーンしか浮かんでこなかった…… きっとミニスカ履いて毛深い生足を晒したせいだろう。


 しかも長袖の黒いセーラー服…… 暑くね?

 さらに黒タイツ…… 見事に全身黒尽くめだ、色が俺と被ってるぞ。


 露出度がかなり下がってしまった、まんまとやられたな…… ま、いいか、可愛いから。


「ご主人様…… どう……ですか?」

「うん、似合ってる、思わず機関砲とか持たせたくなる」

「いや、この細腕に重火器は無理があるかと…… それに私戦闘はしたくないし…… あぁ、でも女子高生に銃器を持たせるのは一定の需要がありそう……」


 あぁ判る…… なんかギャップがイイんだよな……

 時間に余裕ができたらダンボールで対戦車ライフルでも作ってみるか。


「それじゃあと何点かご主人様の趣味嗜好に合いそうなの選んできますね♪」


 キララは再び戦場へ戻っていった、俺の趣味嗜好って一体? 別に黒オンリーが好きなワケじゃないからな?


「あの…… イヅナ様」

「ん?」


 今度はユリアか…… あ、そういえば……


「私も服買ってきていいですか?」

「え~……」

「だ、大丈夫です! 私この日のために貯金だってしてたんです! 金銭面でご迷惑はお掛けしません!」

「別にそんなコトは気にしてないんだが……」


 問題はそこじゃない…… 問題はあの立派な乳袋が見れなくなるって所なんだ。

 そんなの嫌だ! 絶対に認めない!

 ……と、言いたいトコロだが、そもそもユリアは奴隷じゃ無いんだ、服を買うのに俺の許可なんか必要ない。

 もともとユリアの渡航目的の一つは服を買うコトだったんだ、ましてや金まで用意しているんだ、これを拒否るだけの正当な理由が残念ながら思いつかない。


「判ったよ、ユリアの好きな服を買ってくればいい」

「あ……ありがとうございます!」

「ただひとつだけ……」

「?」

「前にも言ったけど耳長族(エルフ)の価値観では理解しがたいかもしれないがユリアの胸はとても魅力的だ。

 ユリアリーデ・エルフィアナの魅力の約九割はその胸に詰まってると言っても過言じゃない」

「アレ? いまサラッと酷いコト言われた気が……?」

「とにかくユリアはその胸に自信をもって生きていって欲しい、それだけは忘れないでくれ」

「う…… わ、判りました、なにか釈然としないけど……」


 俺の熱い思いの丈をぶつけてみた、軽く引かれたけどそんなコトは関係ない。

 これで鉄の胸当てみたいな無粋なモノは選ばないでくれるだろう。

 できれば乳テントで、乳カーテンは太って見えるからなぁ…… いや、丈が短ければ下乳が見えるかも知れない。


「マスター…… 巨乳好き……」

「…………」


 ま~たベルリネッタにいらん情報がインプットされてしまった。

 だがそれは違うぞ? 確かに俺は巨乳好きだ、だからと言ってそれ以外のサイズを認めないワケじゃない、大きかろうが小さかろうが程よかろうが、乳はみんな好きだ。眺めると幸せな気持ちになれる。

 完全に「無」は許容範囲外だが。


「え~と…… ベルリネッタも新しい服買うか?」

「マスターに頂いた服……あるから、必要ない」


 そんな「彼氏からの初めてのプレゼントを宝物にしている乙女」みたいなこと言われたら、余計に何か買ってあげたくなっちゃうじゃん。


「特殊単分子繊維を織り込んである…… この服以外だと武装使用時に耐えられない……」

「あ、そうなんだ……」


 つまり他の服だと超兵器を使うたびに素っ裸になるってコトだ、うん、そりゃダメだ。



「キャーーーッ!!」



「ん? 今なにか悲鳴が聞こえなかったか?」



―――



「お…… お待たせしました」

「おうユリア…… ぶっ!?!?」


 ユリアの新装備は白いシャツにショートローブ、そしてコルセットのようなモノを付けている。

 今までは小さな袋二つにそれぞれメロンを入れてる感じだったけど、今は大きな袋一つにメロンを二つ詰め込んでる感じだ。

 だがそんなコトはどうでもイイ! 何故ならその袋、縦に大きく裂けているからだ!


 もう今にもこぼれ落ちそう! 思わず支えてあげたくなる!


「はは……は…… 試着でボタンが弾け飛びました…… 買い取りです……」


 日本ならたぶん無料で取り換えてくれるだろうけど…… さすが異世界、世知辛い!


「あんまりです…… 食費を切り詰めてようやく貯めたお金だったのに……」

「まぁ異世界ではたまに見かけるファッションだ、あまり気にするな」

「どこの世界にこんな痴女みたいなファッションがあるって言うんですか!」


 え? 無いの? ソシャゲだと女キャラの半分くらいはそんな感じの格好してるのに?



―――


――




 結局…… 今回の衣替えは個人的にかなり満足いく結果に落ち着いた。

 シャロは可愛くなり……

 キララは露出が減り……

 ユリアはエロさ×2って感じだ。


 ん? 新しい服を買う金を出してやらないのかって?

 イヤだよ、そんな勿体ないコト誰がするか。






《特別解説》

『〇U〇』

 男のシンボル。顔文字ではない。

 これはゴブリンのシンボル、オーク・トロールはこの比ではない。


『乳袋・乳テント・乳カーテン』

 巨乳が服を着た時に現れる3種の形態、絵師の好みが如実に表れる。

 文字で説明するのは難しいので、知りたい人は検索してみよう。


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