休憩レナ、体力ありあまる従魔
▽レナたちは 冒険者ギルドへ!
▽ノアたちは シヴァガン城へ!
▽シロノアールは 竜の巣の長のところへ!
▽急げーーーーーーー!
▽記録が終わりました。
▽それはもう鬼気迫る迫力で熱弁しましたとも。
▽クジラの記録が ラナシュに 残された。
▽【ふしぎな手帳】を 手に入れた。
▽レナが読めば もやもやとして 理解できない。
▽忘れてしまっても 大切にしたい気持ちはここにある。
▽赤の聖地に 帰還した。
「つーかーれーたー」
レナがばたっと玄関に倒れ込んだ。
ふっかふか!
倒れられるように、ここにベッドが運ばれていたのだ。
玄関扉を開けたらすぐにベッド。
まるでどこぞのお宿♡を彷彿とさせる仕様であったが、純粋無垢な少女であったルージュはそのあたりのことに詳しくないのであった。
ぽす!ぽす!ぽす!と、長旅に出ていた従魔たちはレナの横につっぷす。
楽しそうに。
ありあまる体力と高いレベルからくる能力を持つ彼女らにとっては、疲れもしないこのくらいのこと、なのであった。
『おかえりなさいませ』
「意外と平気そう……」
「レナ様はそうでもないだろう。ヒト族は体が繊細なんだし」
「ワッ、帰ってきた。……。あっちいく!」
上から、ルージュ・アグリスタ・ジレ・ギルティアである。
「たくさん考えて指示をしてくれるからー、ただ体を動かす魔物よりもー、リーダーは頭が疲れるって聞きましたよ〜。ーーーからね〜。レーナ様、クーイズ先輩、キサにミディー、おつかれさまでーす」
「これ差し入れです」
ハマルと共にマイラが現れて、丸い瓶に入ったハチミツレモンティーを差し出した。キサが先に瓶に触れると、キンと冷える。
喉を三回ほど鳴らして、ぷはあっ、とレナは笑みを見せた。
「ありがとう! ただいまー。そうなんだあ、アリスちゃんからの依頼が大変でねぇ。依頼そのものが大変というよりも、いろんなことに巻き込まれたから騒がしくって。お礼の物は持ち帰ってこなくて、ミレージュエ大陸においてきちゃった。楽しみにしてた子がいたら、ごめんね」
「気にしすぎだ、バーカ」
「こらギルティア!」
「だ、だめだよ」
ギルティアがあかんベーしながら走り去り、ジレとアグリスタが追いかけていった。
(おっ、いい雰囲気)とレナは思う。
とくに、アグリスタが魔物型になって走っていくところはなめらかで、進化したてのぎこちなさがとれていた。健やかな成長を嬉しく思う。
『おみやげ、楽しみにしていましたのに』
「ルージュがそう言うなんて珍しいね」
『だって、ヒトの魔道具だったのでしょう。そのようなもの、とても興味がありますわ』
「そっか、そっか。じゃあ遠くの映像を見せてもらお……モゴモゴ」
▽右からアイス。
▽左からクッキー。
▽美味しい食べ合わせだね!
▽キサと ミディは おやつを振る舞われていた。
▽クーイズは 飴の雨に 埋もれてる!
「お帰りなさいませ。お疲れのみなさまはすっきりと甘いホワイトミントテイストをめしあがれ。スウィートミィ♪」
▽ホワイトチョココがくるくると周りながら現れた!
▽モムたちを従えて ミュージカルのようである。
『そうですわね。冒険譚とご反省を聞かせていただくにしても、まずはお休みいただいてからですわ。影よ、食堂にこのベッドごと運んでちょうだいな』
▽アイ・アイ・サー
(いま、ルージュの影たちが、アイアイサーって感じの動きしたよね!? また日本のアニメの影響受けてる!)
「ごっくん。あのさルージュ。ご反省ってさりげなく言わなかった?」
『アリス様からご伝言がありまして。このたびはクエストを依頼した手前、はっきりと注意喚起ができないかもしれないので、もしもレナ藤堂様が危ないことやそそっかしいことをしていたならば、気にかけて差し上げて、とのことですわ。
なにやら海の大冒険をなさったのでしょう?
大波ですとか荒れている中、よからぬ連中に、挑んだのだとか。
なぜだか大きな魚のような波を操ったのだとか……たくさん聞かせてもらっておりますのよ、ええ。オホホ、オホホホホホ』
「お、おほほほほ……」
『優しいお叱りがよろしい? こんな可愛い存在を悲しませてはいけないなと心に刻まれるような。激しいお叱りがよろしい? もう叱られたくないからやらないでおこう、とフラッシュバックするような。どちらにでもあなたの望むように、ルージュは対応して差し上げますわ』
「サディスティックのSはサービスのSでもあるのか……」
たくさん話して、とレナは言った。
なぜだか分からないけれど。
自分達が海の冒険をしたことを、たくさん聞きたくなったのだ。
*
▽レナは部屋着になり クッションに埋もれてルージュとアフタヌーンティを楽しんでいる。
▽一方その頃。
「あーやーまーろーうーよー」
「いーやーだ!」
「だってぇ、帰ってきてバカって言われるなんて、また旅立っちゃったらどうするのぉ? そそそんなことになったら……ぅぅぅ」
「ネガティブになるのやーめーろー!」
「完全にイヤイヤ期ですレナ様。完全に思春期ですレナ様。ギルティアとアグリスタが最近こんな感じで相性があまりよくないんですよ」
「そーなんだー。あのさジレ、我らを前にして『レナ様』って言ってるけどここにレナはいないぜ? なんで?」
「アニメで見たんですよ。願い事をするとき”神様!”って言うらしいじゃないですか。じゃあレナ様なのかなって」
「ぷぷぷっ。面白い! 後でレナに教えてあーげよ」
「やっと笑った」
「なあに? ジレ、我らのことも気にしてたの?」
「不安定ですもん」
「えー。えらい子だなー。よしよし。でもえらい子になりすぎるなよー? お行儀のいい子ちゃんは損ばかりしちゃうんだからな」
「笑うようになってくれたら、そんな中にいられるなら、オレは嬉しいんです。どうにもそういう環境がオレの夢で憧れみたいだ。面白い物をついでに一つ見てくれますか? ……”ドーーーーン”!!!」
「「ひゃーーっ!?」」
▽ギルティアと アグリスタは 植物型・獣型に戻った!
▽種のように丸まり 地中に埋まった。
▽浮かび上がり 空中で透明になった。
▽グオオオオ! Gーレックスが 鳴いた。
「「かっけーーー!」」
『にこにこのクレハ・イズミ先輩に戻りましたね。ふう。二人も落ち着いたようですしよかったです。いてっ』
▽モムが 降ってきた。
『モグモグ……』
▽ジレは モムを 食べた。
▽イチゴロールケーキだ。
ぽいぽいぽい、と上の窓からロールケーキを投げているのは、マイラのようだ。
「もー、ジレもやりすぎだよ。張り切ってたから、やっぱり、やりすぎちゃうと思った……。最近オズワルドさんと鍛えてたから、自分で思ってるよりも、体が成長してるんだからね。控えめにしないと」
『ごめん』
そろり、とギルティアが地中から出てきて、アグリスタは降りてきて、ジレの周りに集った。マイラもにこりとしている。
(えらいぞ、後輩たち! んーでも、なんだか我らは置いていかれた気分……そう思わない? イズミ)
(そうだねクレハ。だって我らは不安定になっているのに、この子たちは安定していてレナの手を煩わせなさそうなんだもん。ちょっとワガママなくらいが可愛いと思うけどさ、でも、先輩なのになって思うもん)
(ねー?)
(ねー!)
ホワイトチョココが変身しながら降りてくる。
まるでプティングのような黄色になった。
「あれっ……あれっ……。さっき飲んだレモンティーテイストになろうとして見て、でも無理そうだからホワイトテイストにしておこうと思って、けれど、中途半端な感じになっちゃった……。これ、何味だろう……」
「「プティングでしょうな」」
「ぷ?」
「「プリン・甘い卵のお菓子ってこと! ルカニャンが好きそうだね! チョココはなんだか不安定そうに見えるね」」
「独り立ちして……スウィーツパラダイスにいるけど……チョコレートクイーンも、レナ様も遠くって、自分を調整中……」
そのものの言い方に、((あくまで頼らないなんてチョココはけっこう負けず嫌いなんだなあ。我らもそうかも? レナが一番最初にテイムしたスライムだぞって思ったり、だから不安定でいたくなかったりするの))
「「ねえチョココ!」」
「甘い言葉しか聞けませんよ。脳みそ生クリームなのできついこと言われたら崩れちゃいます……」
「自我がもろーい!?」
「やばーい!」
「任せときんしゃい」
「なんとかしちゃる」
「「我らと一緒にジェットコースター・モムをしようぜ!」」
▽説明しよう!
▽ジェットコースター・モムとは クーイズの造語。
▽スカーレットリゾートのジェットコースターに乗りながら、プリンスとキングがモムを生み出すという耐久レース。せっかくならどちらがたくさんモムを生むのか競っても面白そう。そして生み出されたモムはスカーレット・リゾートのお手伝いをしてくれるので、一石二鳥なのだ!
多分!
この流れをのちに聞いたレナは、ソーダを鼻に詰まらせて悶絶し、急ぎリゾートに向かうのだった。
読んでくれてありがとうございました!
夏、まず、乗り切りましたねー!(。>ㅅ<。)
みなさまおつかれさまでした。
よい週末にしましょう₍˄·͈༝·͈˄₎◞ ̑̑
今週もお疲れ様でした。




