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君が描くもの  作者: 鳥頭
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3/12

1-3. 旅の始まりは

面倒な仕事だと思った。

なぜ、研究者の俺が行かなくちゃいけない。

そんなものは健脚な兵隊にでもやらせておけと反論もしたが、聞く耳すら持ってもらえなかった。


荷物持ちを連れての、落ち着かない旅が始まった。

同行者と無駄口を叩く気にもなれず、ただただ目的地を目指す日々。


目的地に着くと、すぐに作業に取り掛からせて、完成すればさっさと宿を引き払って。

毎日、石みたいなパンを齧り、強行軍を重ねる生活。

どうせ作業は同行者任せになるのだ。

俺はさっさと終わらせて戻りたかった。


そんな旅を続けていたある日のこと。

あいつを作業場所へと連れて行って、宿へと戻ろうとしたところで意識が遠のいて。

気付けば俺は宿のベッドに横たわっていた。


ふっと横を見ればスープが置いてあって、とりあえず一口飲んでみて…そうだ、あれから料理を覚えさせたんだったな。

それから…。


***


――んせ――

ふっと、誰かの呼ぶ声が聞こえる。


――んせい――

そうだ。確か、あの時も声が聞こえてきて。


「先生」

振り返れば、あいつが困った顔をしてこっちを見てたんだよな。

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