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3-3. 落書きの束
先生が作業場に付いて来ると言い出したときには、真意を測りかねました。
私の作製する地図は基本的に記号と数値にて簡略化されているのですが。
その旨を伝えても、先生は問題はないと胸を張りました。
作業を進めていると、先生は目聡く私の落書きを見つけます。
今後は作業に専念することを宣言すると、先生は奇妙なことを言い出しました。
はい?今後も落書きを続けろと?
意図は分かりかねましたが、特に反論する必要も無いので、私は素直に肯定の返事を返しました。
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零れ落ちた落書きの束へと視線を向けると、最後の一枚にメモが付いておりました。
そこに記された一文を読んだとき、私の中で何かが弾けるのを感じました。




