後編
戻ってきた朝雛は、しかし一人ではなかった。
「先生、これ見たてくださいよ。朝来たら机の周りこんなんだったんですよ?酷いと思いません?」
そう言う朝雛はちらっとクラスメートを見る。
やつらもまさかこんな堂々と先生を呼んでくるとは思わなかったようだ。少し焦っているように見える。
こんなんで焦るなんて、なんて小心なやつらなんだろう。
先生は心当たりを聞いてきたが、『わからない』と答えた。
言っても良かったのだが、証拠が不十分なために、言ったところでシラを切られるのが落ちだ。
先生はクラスにいた生徒にも見てないか聞いて回っていたが、皆一様に知らないと答えるばかりだった。
「仕方ない。朝雛、先生も手伝うからとりあえず片付けよう。これじゃ授業が受けれんだろ」
「はーい」
古典的なイジメをする、性格が子供のクラスメート。
多分明日はもっと酷いイジメになるのかな、と内心期待している自分に自嘲する。
授業の準備があるから、と先生は職員室に戻って行った。
教室に残るのはガキみたいなクラスメート。
そして、
「・・・やり方が古典的で逆に笑える」
そうクラスのやつらに聞こえるように呟いて嘲笑う自分もまた、ガキみたいな性格の高校生。
中身のない話で申し訳ない。 自分ならこうした、ってことを書いてみたくなっただけなんです。実際こんな酷いのはされたことないんですがね 古典的すぎて逆に笑える ってのは、実際に言いました。