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軍事利用 例2
次に空軍の無人軍団について論じる。
2015年の陸空の軍事演習において公開された爆撃機、哨戒機、偵察機など、実際の軍用機の大半が無人機とされた。有人となったのは、早期警戒管制機のみである。これは、高高度から索敵、情報共有と整理、各機体への指示、ミサイルの誘導などを行っている。このため、現在のAIの技術では、判断がコンマ以下数秒で遅れたり、適切な判断が行えない場合が想定された。2030年をめどに、アメリカは、早期警戒管制機についても無人化するという計画を発表している。
後方司令部からの指示も、早期警戒管制機を経由して、陸空ともに行うことになっている。そのため、この機体が破壊されることは、作戦遂行能力の極端な低下を意味することとなるため、空母打撃群が空母を中心として配置されるのと同様に、無人軍団も早期警戒管制機が中心となる。