第46話 天才のわからせ☆パンチ
コロナ君にやられて体調やばいので今回は短めです。
あと多分文章も変です。ご容赦を。
「フン、ザマァねェな」
腹を抱え、御織の足元に転がる黎翔に向け、男は冷たく言い放つ。
「あちゃ〜、だーめだったかぁ〜。ま、流石にレベルの差が大きいから仕方ないよね〜」
御織は、足元に黎翔が転がってきたにも関わらず、余裕な態度を崩さない。あくまでいつも通りの態度であり、なにか焦る様子もなければ、男に仕返しする気もない。
呑気にしゃがみ込み、「大丈夫か〜?」と黎翔の頬をつつきながら、笑っている。その光景が、男には堪らなく癪だった。
「……なァーに『他人事です私は関係ありません』、みてェーな顔してんだ、クソ女がァ。次はテメェーの番だァ」
先程地面に落とした銃を拾い上げながら、男は御織を睨む。
御織は、黎翔を自身の後ろ側に寝かせながら、ニヤリと笑う。
「にははっ!随分と熱烈な宣戦布告じゃん。そんなにアタシのコト好きなんだ?」
「………!!」
その言葉で、男は更に表情を険しくする。相当頭に来ているようだった。
「んまっ、アタシの弟子にあの程度の戦いをしてるようじゃ〜アタシには勝てんよ。1万年……いや、100万年かかっても無理だろうね!にはは!!」
わざとらしい笑みを浮かべながら、的確に男の最も突かれたくない所を攻撃する。
その言葉で、男は完全にキレた。
「舐めんじゃ───ねェッ!!」
問答無用で銃を構え、御織に向け───
強烈な殺意と共に、発砲する。
「魔力弾!!」
黎翔に放った必殺の一撃を、早速御織に放つ。
発射された弾丸は回転を帯び、高速で御織に迫る。
そして───
「『重力魔法・グラヴィティア』☆」
ピタリと、御織の鼻先1mmの所で停止する。
運動を失った弾丸は、音を立てて地面に落ちる。あまりにも無為に、アッサリと。
「あららぁ?これで終わりかな、勇者候補くん?」
「チィッ!!」
相変わらず余裕綽々といった態度で男を煽る。その態度は男の神経を逆撫でし、更に怒りは募っていく。
「うおおォォォォ!!『魔力弾・三重』ッ!!」
更に激しい殺意を顕にした男は、拳銃に大量のマナを込める。
今までよりも一層大きな光を放つ拳銃に、御織は「わ〜ぉ」と驚き───も何も無い、形だけの反応を示す。
「死ねェッ!!」
そう叫びながら、男は高速で三連射を行う。
回転拳銃で連射を行う場合、自動拳銃と異なり、引き金を引き続けるだけでは連射出来ない。一発撃つごとにハンマーを押す必要があるからだ。
そのため、高速で連射する場合は、引き金を引く手と反対側の手の平で、連続でハンマーを押す必要があるのだ。
行為自体はシンプルだが、失敗すると怪我の恐れも大きい上、照準を正しく定めることもかなり難しい。しかも今回のように大量のマナを込める場合、余計に集中力も必要となる。相当な努力の末成せる業なのだ。
……が、そんな男の努力は、目の前に立つ天才少女の前では何の役にも立たない。
「無駄だよ〜っと」
音よりも速いその弾丸は、御織の鼻先目掛けて真っ直ぐ飛んでいき───
またも命中する寸前にピタリと停止し、地面に落ちた。
御織は腕を組んだまま、やれやれとため息をつく。
「そんなんじゃアタシは倒せないよ〜?いい加減学んだらどうだ───」
とそこまで言いかけた時、それを遮るように男が叫んだ。
「黙れやァァァァァァァ!!」
右手を振り上げ、全力で御織にむかって突っ込んでくる。近接戦闘に持ち込む気のようだった。
一気に距離を詰め、先程黎翔に見せたように何発も連続で攻撃する。
御織は、その追撃の嵐をふわりふわりと舞うように回避する。
「うんうん、前よりもマナを使った身体強化が上手くなってるねぇ〜。拳銃の扱いも上達してるみたいだし、稽古は怠ってないみたいだね!」
「……!!黙れェ、クソ天才野郎ォ!!」
「あれ、今アタシ褒められた?」
至近距離でスレスレのやり取りを行いながらも、やはり御織には余裕があった。笑顔を絶やさず、会話も行っている。それを見て、男の表情は更に険しくなる。
「ところで……これ、いつまでやる気?」
「ハッ、テメェに当たるまでやってやるよォ……覚悟しやがれェ!!」
「え〜、それは面倒臭いなぁ。だってアタシに当たるのとか何百万年後になるのさ?」
「……!!舐めやがってェ……」
恨めし気に御織を睨む男だが、そろそろ限界が近かった。
息が上がり始め、手も足も少しずつ重くなってくる。心拍も速く強くなっている。
それを察した御織は、
「いい加減、終わらせてあげるか」
と呟いた。
その言葉を聞き、男は危機感を募らせ始め───
「えい」
「は───」
───るより前に、御織の暴威が襲いかかる。
御織は、可愛らしい掛け声と共に、軽々しく自身の右腕を伸ばす。
その拳が男の腹に命中した瞬間……
「ごっぉ……ッ!?」
猛烈な衝撃が全身を襲った。
ミシミシと音を立てる身体は、一瞬で動かなくなり、そのまま膝からうつ伏せに倒れ込む。
(……っな、に……が?)
今起きた現象を理解出来ぬまま、意識は消えて行く。
「にははっ、これが実力差ってやつだよ」
ぼやける意識の中、最後に見た記憶は、そう煽る御織の姿だった。
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蒼井黎翔 ID: 137438691328
Lv.17
POW:1557+50 DEX:1232 DEF:1068
INT:0 MP:0 RES:0 Total:3858
職業:狩猟者ハンター 階級:特異
スキル:『狩人の心得』パッシブ
『狩猟者の勘』アクティブ化 3274s
『野性』パッシブ
『獣殺一閃』発動可能
ステータス補正:物理特化
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