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プロローグ
『人の本性は獣だ』
誰かが言っていた言葉だが実に的を得ていると言えるであろう。人はいつの世の争い事でも暴力で解決してきた。話し合いで解決しようと言う者もいるが、その前には必ず犠牲によって話し合いが成り立っていた。そんな人間であるが、怖いことにその生き物に欲望の上限というものはなかった。あれが欲しい、これが欲しい、と思うと人はその欲望には抗えなかった。時には争いで解決し、時には大量の犠牲者が出る。しかし、人は争いをやめなかった、なぜならばその先には輝かしい未来があると信じ続けていたからだ。これはそんな夢を追い続ける一人の少年が、王になる物語である…。
