表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/81

73 可能性


「少しだけ時間できたな」


時刻は22時半を少し過ぎたほど。いつも23時に寝るようにしているため、それまで少し時間がある。


「僕も調べるか」


スマホから「RFO 攻略」と検索し、公式の掲示板へ飛んだ。そしてそこから主にダンジョンについて話し合いをしている板を適当に選んで開いた。


「今話されてるやつがそうっぽいな。……最近発見されたばかりって言ってたし、かなりの話題になってるからかな」


流し見でスクロールしていき求めている情報がないか素早く確認したら別のダンジョン板を開いてまた確認するということを何度か繰り返した。


「求めている情報はないな。というかどこも同じことを話してる……。それもそうか。まともな情報が偶然そのダンジョンを見つけたプレイヤーのものしかないから」


探しているうちにそのプレイヤーの情報提供したコメントを見つけた。


「これがことの発端となったコメントか」



雪原で未知のダンジョンを見つけた。


吹雪から逃れるために走っていたら、突如空洞に落下してその先に半分雪に埋もれた門があった。


門を潜るといきなり転移した。そして転移先はダンジョンになっていて難易度はかなり高そうだった。少しだけ探索した後、モンスターに襲われて死に戻りした。


場所はわからない。雪原ではミニマップが使えないせいでマーキングができておらず、もう一回たどり着くことができていない。



発見報告のコメントを大まかにまとめるとこんなことが書かれていた。そこから、ゆっくりと画面を下にスクロールして反応を追いかける。


そのダンジョンを見つけられたのは今のところこのコメント主だけだからか、コメントされた当初は白熱していた様子が見れたが数日経過したくらいで作り話や嘘だと思っているプレイヤーが多く見られるようになった。


だが、ミニマップが使えないという他のエリアにはない特徴を持ちつつも、本当に何も無い雪原がただひたすらに広がっているのはおかしいという少々メタい考察で、コメント主は本当のことを話していてダンジョンが存在していると確信しているプレイヤーが今も話をしていて盛り上がりを見せている。


「確かにあのとにかく広い雪原に何も無いのは変だと思うから、地下にダンジョンくらいあってもおかしくない。……というか無いと困る。今日無いものを探していたってことになるし」


僕たちはダンジョンはあるものとして考えている。そして問題はどうやってそのダンジョンの入り口を見つけるか。


発見者のコメントを見る限りだと、雪原の地下のどこかに門が埋まっている空洞があって、偶然上を通りかかった時にその空洞へ落下して発見と言った感じ。


門が一個だけでは無いと思うが、雪原全域からいくつあるかもわからない門を探して求めて歩くのは無謀で運任せすぎる。


それに偶然にも見つけられたとして、ダンジョンに挑戦して失敗したらリベンジの際にもう一度運に任せて歩き回らないといけない


ただでさえ高確率で降る雪や雪原のどこかで常に発生している吹雪がプレイヤーの痕跡を消していき、ミニマップが使えない環境下であるのに、時間をかけて探索することが出来ない状態。


運営はダンジョンを見つけさせる気がないと思える。しかし、それなら運営はそもそもダンジョンなんて作らなければいいという話。


つまり、


「これもメタい考察になるけど……ちゃんとしたダンジョンの入り口は必ずどこかにあるはず」


それなら偶然空洞の上を通って落ちて見つけるような運任せではなく、毎回見つけられる場所にダンジョンの入り口はあるはず。


何もないひたすら白が広がる世界で目印になりそうなもの。


「吹雪……でも吹雪は動いていた」


必ずしもダンジョンの入り口があるところに吹雪があるとは限らない。それにあの雪原で吹雪が吹いているのは一箇所だけなはずがない。吹雪はおそらくプレイヤーの痕跡を消すために発生してプレイヤーを追いかけるように動いている。


「!そっか。それなら()()()()吹雪を探せばいいんだ!きっとその中にダンジョンの入り口がある」


明日確かめるべき仮説ができた。


「よし、今日は寝よう」


求めていた情報は手に入らなかったが、可能性に辿り着いた。


僕は掲示板を閉じてスマホの画面を消した。充電器をスマホに挿してベッドに横になると、僕はすぐに目を閉じた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ