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59 結末とこれから


目の前で鬼神の姿が溶けるように消えていく。それと同時に鬼神が作り出した鬼神結界が消失し、僕とリンは大地へ落ちていく。


「主人様」


落下中の僕の隣に短刀から人型へ姿を変えたフェルリアが現れる。


「フェルリア!もう大丈夫なの?」

「はい。大丈夫です、主人様。……大変な時に眠っていてご迷惑をおかけしました」


フェルリアが発動した風魔法で落下が緩やかになる。


「ううん。迷惑なんてかかってないよ。それに屍鬼光の時にフェルリアが頑張ってくれたから勝てた。だから気にしないで」

「わかりました、主人様」


フェルリアの風魔法でゆっくりと地上に降り立つ。それと同時に前方から視界を埋め尽くすほどの魔法が飛んでくるのをフェルリアが全て撃ち落とす。


「私が処理します、主人様」

「わかった。任せるね、フェルリア」


魔法で同士討ちをしない半円状に並ぶ多くの魔法使いと一人で魔法の撃ち合いを始めたフェルリアを後にして、崩した城壁のところまで向かう。


「勝利する行動の一つに制圧があったからとりあえず来たけど七割以上破壊される方が早そうかな」


サンドラを守る防御結界を壊したことで魔法が防御結界に防がれることなくサンドラに降り注ぐようになり、先程僕が殺してリスポーンした魔法使いが魔法の相殺で防御にまわっているようだが人手が足りないのか少しずつ街が破壊されていく。


「防御にまわっている魔法使いを優先的に倒そう。リスポーンしたプレイヤーは遭遇次第倒す。……ここからは二手に分かれていこうか。あらかた倒したら破壊した開閉門で合流しようか」

「はい!……あっ師匠、教会を見つけたらどうしますか?一応教会の破壊も勝利する行動の一つですけど」

「んーー。多分簡単に破壊されて終わらないようになんらかの仕掛けがあると思うから一人の時は無視で開閉門で合流した時にまだ終わっていなかったら潰しに行こうか」

「わかりました」


サンドラに入ると同時にリンと分かれると、魔法が飛んでいく所を見て魔法使いの居場所を特定し、紫炎を振るった。


魔法使い狩りを何度も繰り返し、その際中で飛び散り燃え広がった呪炎を放置して大火事を起きていた。


自分には影響がないからと放っておいたらサンドラの二割は燃えていた。


「まぁ、僕が火事を起こさなくても飛んでくる魔法で最終的には燃えるし、もう少し放っておいてもいいか」


空を見上げると、さまざまな属性の魔法が流星群のように降ってくる。迎撃する魔法使いを僕とリンでかなり減らしたため、ほとんどが迎撃されることなくサンドラに着弾し、街並みを破壊していく。


「【闘気結界】」


自分の近くに着弾した魔法の余波や飛び散った建物の破片から身を守る。


『アナウンス:魔の陣営側が勝利条件を満たしました』

『アナウンス:聖の陣営のプレイヤーはイベント前に配布した腕輪から撤退を選ぶことが可能になりました。撤退を選択するとサンドラ以外の最後に立ち寄った街へ転送されます』


「……勝った。今の攻撃で最後だったのか」


戦場の方の空に数多の白い光が伸びた。きっと撤退を選択したプレイヤーがどこかの街へ転送された光だろう。


「あとは撤退しないで抗戦するつもりプレイヤーを狩れば終わりになるのかな。……あまり残ってなさそうだし行く前に終わりそうかな。それなら残党狩りは戦場にいるプレイヤーにでも任せておいてリンと合流しよう」


リンとの合流場所に決めている崩れた開閉門に移動すると、既にリンが待っていた。


「待たせちゃったかな?」

「いえ、私もちょうど着いたところだったので全然待ってませんよ」

「それならよかった」


リンと一緒に戦場の方を眺める。


魔の陣営の一部のプレイヤーは撤退しなかった聖の陣営のプレイヤーと戦っており、他の一部のプレイヤーは転移するアイテムを使ってそれぞれの拠点している街に戻ったり、キャンプアイテムを使ってその場で安全にログアウトしたりしているプレイヤーもいる。


生き残ったNPCの軍団は多くの荷物を持ってサンドラまで向かってきていて、きっと獲得した街(サンドラ)の管理をする拠点をこれから構築するのだろう。


「楽しかったね、リン」

「そうですね、師匠!」

「んーー」


手を組んで身体を伸ばす。


「いい気分だな。……これならしばらくログインしなくてもいいかな」

「えぇっ!師匠RFOやめちゃうんですか!?」

「やめないよ。ただ少しの間、この世界に来なくなるかもしれないだけ」

「どうしてですか?」

「……僕がRFOをやってるのってストレス発散的な感じなんだよね。この世界で好き勝手に暴れて現実の方で発散できないものを全て出す。……今日のイベントでずっと溜まっていたものを全部出せたような気がするからしばらくはやらなくても大丈夫かなって思ったんだよね」

「……そうなんですね」

「うん。またストレスが溜まったら発散しに来るし、RFOは今までやってきたゲームの中でトップクラスに楽しいから溜まってなくても来ると思う。ただ今までみたいに毎日じゃなくて時々って感じで。あとはイベントが開催される時も来ると思う」

「わかりました。次に師匠が来る時を待ってますね!」

「そう言ってくれると嬉しいな。ありがとう、リン」


僕とリンはログアウトするために雑談しながらエイラに向かって歩き始め、途中でノエルとルアと合流して一緒にエイラへ行くと宿を借りてログアウトした。


ご覧いただきありがとうございました。




お知らせのようなものです。


今回は三週間も待たせてすいませんでした。テスト期間でわちゃわちゃしていました。それと今年は作者が受験生なので今回のようなことが増えるかもしれません。ご了承ください。


物語の方の話ですが、実は書き始めた時からセツノが神様と戦うシーンを書きたくてこの辺りまで頑張ってきました。ずっと書きたいシーンが書けてよかったです。まぁ数話前の話ですが。


あと話のきりがいいところになりそうですね。いっそのこと完結させてしまおうかと思えるほどに。まだまだ書きたいシーンがあるので書こうという気持ちと今年は更新がかなり怪しいし忙しくてよくわからない変な展開にしてしまいそうならきりのいいところで終わらせた方がいいのではという気持ちがぶつかり合ってます。


最後に作者の豆腐メンタルが持つまで封印していた感想を解放しようと思います。作者に何か言いたいことがあったらどうぞ。


後書きで長々と話してしまいすいませんでした。

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